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2020-05-14 (Thu) 14:45

前十字靱帯(ACL)損傷

前十字靭帯は、大腿骨に対して脛骨が前方に引き出されないように安定させています。

この靭帯の受傷機転としては、外力によって脛骨が前方に引き出された場合や膝関節が過伸展した場合に生じることが多いです。

コンタクトスポーツでのタックルによる膝の過伸展や後方からの接触により膝関節が外反しながら内前方へと荷重がかかった場合に受傷することが多いです。


このような受傷形態を接触型と言います。

非接触型では、コンタクトではなく方向転換時などに膝関節が内前方に崩れることによって生じます。

症状
受傷時に断裂音がきこえることがあり膝が非常に不安定な感覚がある。
顕著な腫れが生じ歩行時に痛みが生じる。
半月板や側副靭帯も同時に損傷している場合があるので他の部位に圧痛がないか確認する。

処置
RICE処置
膝が不安定になっているので膝が過伸展しないように添え木やプレースで固定する。
すぐに医療機関の診察を受ける。

予防
コンタクトスポーツにとる衝撃での損傷を避けるのは困難だが、前十字靭帯を損傷しやすい肢位を避けることは可能。
爪先が外向きで膝が内に入っている状態では膝崩れしやすく受傷しやすくなる。
大腿四頭筋の筋力強化を行い、ニーイン・トォーアウトの肢位を改善するようにする。


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2020-05-14

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