2021-06-19 (Sat)
10:01
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見た順番が記憶に影響する
買い物する時、たくさんの商品を手に取って見比べても、実はほどんどの人が最初、または最後に見た商品を選んでいます。
迷った挙句、最初の直感に従った経験はありませんか?
これは系列位置効果によるものなのです。
人の記憶力は、端と端、最初と最後など区切りが良い部分はよく覚えているのですが、その間の部分は記憶に残りにくくぼんやりとした情報になりやすいです。
その為にたくさんの商品を見比べても印象に残りやすいのは、最初と最後に見た物になります。
コンビニやスーパーなどでは、特に売り込みたい商品を系列位置効果を考慮して陳列しています。
これは勉強でも同じで、重要なことを暗記する時は、勉強の最初か最後に覚えるようにすると覚えやすくなります。
区切りがあるところは覚えやすい
人の記憶力は区切りが良い部分ほど強く印象に残ります。
特に最初に見た物は覚えやすくなります。
これを初頭効果と言います。
これは対人関係においてもとても重要になります。
こんな実験があります。
まったく同じストッキングを1m間隔で4か所に展示して参加者にその中で良い物を選ばせ、選んだ理由を聞きました。
最も選ばれたのは、最も左の物(最初に見た物)でした。
選んだ理由に位置との関係を挙げた人は誰もおらず、位置による効果を伝えてもほとんとの人は認めませんでした。
自分の選んだ物が良い物だとする心理が回答を無意識に歪めているのでしょう。
一方、最後に見た物が強く印象に残ることを終末効果、または親近効果と言います。
終末効果を利用すると、商品を選ばせたり合コンなどで相手に選ばれやすくすることもできます。
人の視線は、左から右へと移動するので最も右側に位置すれば最後に相手の目に映ります。
これによって相手に選ばれやすくなります。
選択肢が多いと満足度は低くなる
人は選択肢が多いと購入しにくくなり満足度も低くなります。
ジャムの試食コーナーで6種類と24種類を並べた場合の集客率と購入割合、さらに満足度を調べた実験があります。
集客率は、6種類よりも24種類並べた方が高くなりましたが、購入した割合は6種類が約30%、24種類が約3%でした。
そして、購入後の満足度も6種類の時の方が高く出ました。
人は多くの選択肢を求めたがりますが、実際に選ぶ際には、選択肢が多過ぎない方が良いのです。
真ん中効果
比較対象が少ない場合、人は無意識に真ん中のものを選びやすい傾向にあります。
値段で比較する時も一番安い値段よりも中間の値段が選ばれやすいです。
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