Top Page › 心理学 › 行動心理 › 徹夜してでも手に入れたいのは「優越感」を満たしたいから
2021-06-18 (Fri) 09:47

徹夜してでも手に入れたいのは「優越感」を満たしたいから

徹夜して並んでも新しいスマホが欲しいのは名誉の為
スマホの新機種が発売されると徹夜してでも並ぶ人たちがいてニュースに取り上げられたりしています。

このようなことは、人気のゲームや限定グッズなど様々な物でも見られます。

いち早く手に入れたい気持ちは分かりますが、徹夜してまで手に入れたいとまではなかなか思わないものです。

一体何がそれほどまで熱狂させているのでしょうか。

もちろん商品に魅力があって売り切れてしまうのが心配だとか、ずっと待っていたと言う理由もあるかと思います。

ですが、徹夜してまで手に入れたい本当の理由の多くは、「優越感」を満たしたいからなのです。

誰よりも早く手に入れて「新機種手に入れました」などとSNSに投稿したり、友達に自慢したりして、「すごいね」と言われたいと言う気持ちがあるからでしょう。

手に入れても一切SNSに投稿もしないし友達とかにも言わないのであれば優越感ではなく本当にその商品が欲しかったと言うことになるかと思います。

さらに、行列に一番乗りした人はマスコミなどで取り上げられることがあるので、優越感に加えて「名誉欲」も満たされます。

こうした傾向は、女性よりも男性に多く見られます。

これは男性ホルモンによって競争心が煽られやすいことが関係しています。

みんながしているなら参加しないと損?
行列や人だかりを見ると、何だろう?と足を止める人も多いのではないでしょうか。

そこには他人と同じことをしようとする同調心理が働いています。

人は社会的動物であるので本能的に他人がやっているのと同じことをしようとするのです。

同調心理は、社会的リアリティがあると起こりやすくなります。

これほど人が並ぶのであればきっと得するに違いないと思い、自分もあやかろうとしているのです。

人は孤立をすることや孤立を恐れます。

自分一人が取り残されないように大勢が参加していることに自分も加わりたい、仲間になりたいと言う気持ちから行列に並ぶのです。

アメリカの心理学者ミルグラムは、サクラの効果を調べる実験を行いました。

サクラが1人の時は、42%、2~3人では60%、5人では86%の通行人がつられました。

割り込みを注意できる人は真後ろの人だけ
行列を作って順番待ちをしている時、割り込みをされると並んでいる人たちは当然不愉快になりますが、注意する人は多くはありません。

心理学者のマンとテイラーが行った調査でも割り込みに行動や言葉で拒絶したのは焼く30%でした。

しかも拒絶行動を取ったのは真後ろの人が約60%、列の後ろにいくと約25%、約5%と急激に減ると言う結果が出ています。

割り込みをできる人は真後ろの人だけと言えそうです。

関連記事

スポンサーリンク

2021-06-18

Comments







非公開コメント