2021-06-15 (Tue)
09:47
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チャレンジをする気が起きない
仕事を始めたばかりの頃は、「がんばるぞ!」とやる気に満ち溢れていたのにいつの間にか無気力状態になってしまうことがあります。
多くの人が経験があるのではないでしょうか。
これの原因は、頑張って努力しても努力が報われない状態が続くことにあります。
いくら頑張って仕事に励んでも昇給もないし昇格もない、上司から評価が得られない状態が長く続くと、「自分は何をやってもダメだ」と思うようになります。
こうした状態を学習無力感と言います。
これを証明したのが心理学者のセリグマンが行った犬を使った実験です。
2匹の犬に電気ショックを与えて、片方にはボタンを押して電気ショックから逃れる方法を学習させて、もう片方には電気ショックから逃れられないことを学習させます。
その後、電気ショックがある部屋とない部屋へ通じる箱に2匹を移したところ、回避法を学んだ犬は直ぐに安全な部屋に移動しましたが、回避法を知らない犬は電気ショックのある部屋から移動しようとしませんでした。
つまり、これは何をやってもダメだと刷り込まれ挑戦する意欲が失われてしまった状態なのです。
ダメな自分から抜け出してやる気を出すには自ら目標を立てて達成しようとすることが大切です。
モチベーションを上げるには
仕事へのモチベーションを高めて維持させるには動機づけが必要です。
動機づけが、「外発的動機付け」と「内発的動機付け)の2種類があります。
外発的動機付けとは、外部からの指示や命令、報酬、懲罰などのことでアメとムチです。
やる気を出させる為に昇給やボーナスをアップすると言うのも一つの方法ですが、このやり方は逆効果になることもあるので注意も必要です。
せっかくやりがいを感じて働いていたのに報酬の為に働かされていると受け取られるとやる気が失われる恐れがあります。
一方、内発的動機付けは自分から進んで目標を立てて達成感を得ようとするものです。
仕事にやりがいを感じ、自分なりの楽しみになるので長続きします。
特に目標を人前で公言した場合は、やる気が一段と高まります。
やる気を足す為の2つのコツ
仕事にやる気を出すには、行動の指針となる目標を立てることが重要です。
目標の立て方と示し方にもコツがあります。
目標は達成できる確率が50%の目標にする
目標は高い方が良いと思いがちかもしれませんが、あまりにも高すぎて非現実的ではやる気は出ません。
反対に目標が低すぎても同じでやる気は出ません。
達成できるかどうか半々の確率にするようにしましょう。
目標は、努力次第で達成できる少し上の目標にすると良いのです。
目標をみんなの前で宣言する
自ら立てた目標を人前で公言するパブリック・コメントを行うと、目標の達成へのやる気が高まります。
パブリック・コメントは日本語で「誓約の公表)と言う意味になります。
人は他人の目があった方がやる気が出て目標を達成する可能性が高くなります。
その目標を大勢の前で公言するとより効果的になります。
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