2021-06-06 (Sun)
11:33
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理想はバランスのとれたリーダー
職場でリーダーに抜擢された時、「俺についてこい」と言う強いタイプで行くか「みんな仲良くやろう」と言う思いやりタイプで行くか迷うかもしれませんが、実は理想的なリーダー像とは状況によって変わっていくものです。
これを具体的に示したのが、社会心理学者の三隅二不二が提唱したPM理論です。
Pは、目標達成機能(パフォーマンス機能)、Mは、集団維持機能(メンテンナンス機能)を意味しています。
この2つの機能の組み合わせによって集団の方向性とリーダーが決められるのです。
業績を上げたい時は、集団を統率し目標を達成できるPM型
業績を上げたい時は、P機能とM機能がともに高く、最もリーダーシップを発揮できるPM型のリーダーが良いです。
積極的な行動を起こして生産性を高めることもできて人間関係も良好に保てます。
人間関係も良好に保てるのでメンバーの満足度ややる気も高いです。
ギクシャクしている時、集団をまとめられるpM型
職場がギクシャクしている時は、P機能は低く、M機能が高いpM型のリーダーが良いでしょう。
仕事を進める力は弱く生産性は低くなりますが、人間関係を重視する為に面倒見は良いです。
会社の業績が良くて人間関係が良くない時や作業内容が決まっている時に適しています。
スピードを求める時、的確に指示を出せるPm型
スピードが求められる時は、P機能は高くM機能が低いPm型が良いでしょう。
メンバーに厳しく理解を示さない為、メンバーの満足度は低く不満が溜まりやすいですが、リーダーは目標達成する為に強力に働きます。
経営状況が悪い場合やメンバーに意欲がない場合に適しています。
人は苦労を共にすると連帯感が生まれる
学生時代に部活動で一緒に汗や涙を流した高ま都は、生涯の友達になることが多いものです。
先輩との付き合いや厳しい練習など強いストレスがかかる体験を共有したことにより強い絆が生まれる為です。
同じようなことは社会人になってもあります。
会社勤めをしていれば、無茶な納期の仕事の担当になったり、中には上司や先輩に恵まれず理不尽な目にあったりする人も多いことでしょう。
こうした強いストレスを共有した同僚との間には、強い連帯感が生まれ仲良くなれるものです。
つらい体験を共有すると連帯感が生まれ友情でも恋愛でも絆が深まります。
互いに自己評価を高め合う
納期の厳しい仕事をこなす為、連日残業や休日出勤が続いても自分一人だとそのストレスを客観的に認識することができません。
ですが、自分以外にも誰かがいると毎日大変だよね、などと言った会話からそれが、どれほど強いストレスなのかを客観的に把握することができます。
すると、こんな大変な仕事を自分は頑張ってやり遂げたぞ、と認識ができ自己評価が高くなります。
その結果、自己評価を高めるのに役立った相手に好意を抱き強い友情が生まれやすくなります。
人は共につらい仕事をやり遂げると仲良くなれる傾向があります。
無茶な納期は仲良くなれるチャンスとも言えます。
単純作業は実は辛い、意図的に複雑化されている
頭を使わない単純作業は一見楽に見えますが、実際は違います。
単純作業は、心的飽和になり長時間作業するのが困難になります。
心的飽和とは、新しい刺激がないとすぐに飽きてしまうことです。
心的飽和状態になると作業をする意味が分からなくなり、ミスが増えたり、最終的には嫌悪感から作業を続けることができなくなります。
そこで近年では、意図的に作業の手順を増やして複雑化することによって心的法をを防ぐ対策をするケースが増えているようです。
単純作業は楽ではなくとても辛いのです。
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