2021-05-11 (Tue)
10:17
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ナスには独特の成分であるナスニンが含まれる
ナスはほとんどが水分なのであまり栄養がないと思われていますが、ナスの皮には独特のポリフェノールの一種であるナスニンが多く含まれています。
ナスの鮮やかな紫色を作っているのがナスニンです。
ナスを漬物にする際、鉄釘や焼きみょうばんを入れて色を鮮やかにする場合がありますが、これらは見た目を良くするだけでなく、ナスニンの減少を抑えてくれているのです。
ナスニンは、ポリフェノールなので高い抗酸化力とガンの予防効果もあるとされています。
ナスニンのがん抑制効果は加熱の有無にかかわらず高いです。
加熱しても80%以上のがんよ奥性効果を保ったと言う報告もあるそうです。
ナスのがん抑制効果はブロッコリー以上に期待できると言われています。
また、ナスのヘタには口内炎や歯槽膿漏を鎮める効果もあると言われています。
江戸時代には、歯磨き粉としてナスが使われていたそうです。
油と一緒に食べればナスニンを効率よく摂取できる
ナスの皮に含まれている独特の成分であるナスニンは、油と一緒に合わせると効率よく摂取することができます。
ナスニンは、水溶性ですので茹でたり煮たりすると流れ出てしまいます。
ナスはあまり栄養価が高くはないので皮を剥いて煮物にするなどの食べ方では、栄養があまりない状態になってしまうので栄養的に非常にもったいないと言えます。
栄養をしっかりと摂りたい場合、調理をするなら皮ごと油で炒めたり揚げるなどした方が良いでしょう。
ナスニンは、油でナスをコーティングすることで流失を防ぐことができます。
ナスはスポンジ状の組織になっていますので油をしっかりと吸うので、カロリーが気になる場合はナスに軽く油をからめてから電子レンジで加熱すると良いかと思います。
油でべたっとするのも防ぐことができます。
ナスのアク抜きはナスニンが流れてしまう
ナスの皮に含まれるナスニンは水溶性の為、ナスを水にさらしてアク抜きをしてしまうと流失してしまいます。
他にもカリウムなどのミネラル、水溶性食物繊維などの成分も流れ出てしまいうのでナスに含まれる栄養を効率よく摂取できなくなってしまいます。
栄養的に言えば、アク抜きはしない方がいいでしょう。
ナスは、切ったら直ぐに調理をして酸化や栄養流失を防ぐようにすると栄養をしっかりと摂取できます。
炒めたり揚げたりなどで油で加熱調理する場合は、水にさらす必要はありません。
どうしても気になる場合は、塩を軽くまぶしてから調理をすると良いかと思います。
切り口に塩を適量振っておけば、アクを含んだ水が出てきます。
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