2021-04-20 (Tue)
10:04
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シジミはゆっくり冷凍するとオルニチンが8倍に増える
シジミと言えばオルニチンが有名かと思います。
他にはカルシウム、鉄、タウリンなども豊富でうま味成分も豊富に含まれています。
オルニチンは、アミノ酸の一種です。
肝機能を高める効果が期待できるのでアルコールを飲む人には特におススメの成分でもあります。
アルコールを飲む前などにオルニチンを摂取すれば、二日酔いの予防効果が期待できます。
また、オルニチンは疲労回復の効果も期待でき、成長ホルモンの分泌を促してくれるともされています。
成長ホルモンは、タンパク質の合成を高めてくれるホルモンで睡眠時に多く分泌されています。
傷ついた細胞を修復してくれるホルモンでもあります。
シジミにはオルニチンが豊富に含まれていますが、冷凍するとその量は8倍にもなることが分かっています。
冷凍すると効率よくシジミのオルニチンを摂取できます。
ポイントはゆっくりと冷凍させることです。
急速冷凍ではなくて‐4℃程度とやや高めの温度で冷凍していくと良いとされています。
一般的な冷凍庫は、‐18℃~‐22℃程度なのでそのまま冷凍庫に入れてしまうと良くありません。
なのでジッパー付きの保存袋にシジミを入れて新聞紙などに包んでから冷凍庫に入れるようにすると冷えすぎを防いでくれます。
これによってゆっくりと冷凍されていきます。
使う際は、解凍せずにそのまま鍋にいれたり味噌汁の具材にしたりすればOKです。
保存期間はだいたい1ヶ月程度です。
シジミを冷凍する前は必ず砂抜きをしてからにしてください。
冷凍するとシジミは死んでしまい砂を吐かなくなってしまいますので必ず砂抜きをしてから冷凍するようにしましょう。
冷凍するとうま味成分が流れ出しやすくなる
シジミを冷凍する細胞内の水分が凍って細胞が壊れます。
これによって細胞内に含まれているうま味成分であるコハク酸が外に流失しやすくなります。
シジミは、うまみ成分が豊富でそのままでも料理がおいしくなりますが、冷凍シジミを使えばうまみ成分が料理に流れやすくなってさらにおいしく仕上がるようになります。
ですが、冷凍するデメリットもあります。
それは食感です。
一度冷凍してしまうと細胞が壊れてしまい元には戻りません。
細胞が壊れてしまうとシジミの弾力が失われてしまい食感が変わってしまうのです。
炊き込みご飯や蒸し料理などシジミの食感を楽しみたい料理の場合は冷凍シジミは向いていないと思います。
食感を気にしないのであれば特に問題はありませんが、食感を楽しみたいのであれば冷凍せずにそのままの方が良いかと思います。
料理によって使い分けるのもいいでしょうね。
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↻2021-04-20