2020-12-10 (Thu)
10:27
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皮むくはNG、皮には栄養素がたくさん含まれている
カボチャやニンジンなどの皮の近くに免疫を高め皮膚や粘膜を強くしたり、がんや心臓病、動脈硬化を予防する効果があるとされるβカロテンが豊富に含まれています。
また、トマトの皮にはリコピンが多く含まれています。
リコピンはβカロテンの2倍の抗酸化作用があります。
多くの野菜の皮にはポリフェノールがたくさん含まれています。
なので野菜は皮も一緒に食べるようにすると栄養をしっかりと摂取できます。
ワタやタネを捨てるはNG
実は、ピーマンのワタやタネにはビラジンと言う血栓を予防する成分が皮の10倍も含まれています。
カボチャのタネには女性ホルモンを整えるポリフェノールの一種であるリグナンが含まれ、オレイン酸、リノール酸、αリノレン酸もたくさん含まれています。
また、ゴーヤのワタに含まれる共役リノール酸は、脂肪を燃焼させたり中性脂肪を抑える効果が期待できますので是非一緒に食べるようにしましょう。
48℃以上に加熱すると酵素が不活性化
野菜には健康に役立つ酵素もたくさん含まれています。
酵素は熱に弱い為48℃以上になるとその活性が失われてしまいます。
酵素の活性を考えるなら生で食べる方がいいでしょう。
大根には、消化を助けるジアスターゼ、カタラーゼ、オキシダーゼなどの酵素が多く含まれていますので大根は生で食べるといいです。
組み合わせを間違えると栄養が損失
ニンジンに含まれているアスコルビナーゼはビタミンCを壊してしまいます。
ですので野菜サラダや野菜ジュースにニンジンを加えると他の野菜のビタミンCを壊してしまうことになります。
アスコルビナーゼは、熱と酸に弱い為、加熱するか酸が含まれたドレッシングをかけると良いでしょう。
茹でると水溶性ビタミンは損失
ホウレン草や小松菜などの緑黄色野菜にはビタミンCがたくさん含まれていますが、ビタミンCは水溶性の為茹でてしまうと流失してしまいます。
流失を抑えるには、ラップに包んで600Wの電子レンジで20秒ほど加熱すると良いです。
また、ブロッコリーやカリフラワーは加熱すると栄養素を失ってしまいますのでそのまま生で食べると栄養素を効率よく摂取することができます。
日本ではあまり生で食べませんが海外では生で食べるのが主流です。
水にさらすと水溶性ビタミンは損失
水にさらしてしまうと水溶性ビタミンは流失してしまいます。
葉野菜は切ってすぐに食べるようにすればみずみずしさを楽しめ、栄養もしっかりと摂取できます。
玉ねぎの辛み成分は血液サラサラ作用、抗菌作用の高い硫化アリルですので水にさらして辛みを抑えるよりもカツオ節などを加えて楽しむ工夫をするといいのではないでしょうか。
栄養を逃さないポイント
・皮ごと、丸ごと食べることで栄養の損失を防ぐ
・熱に弱い栄養素や酵素もあるので生で食べた方が効率よく摂取できる栄養がある
・栄養を逃がさないように加熱方法を工夫する
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