2020-09-30 (Wed)
10:27
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消化器系の病気は食生活が原因で発病する場合もある
胃、腸、肝臓、胆のう、膵臓などの各臓器は、食物の栄養素を消化吸収して体内に取り込む重要な働きをしています。
なのでこれらの臓器に負担のかからないように食生活を送ることを心掛けることが大切です。
胃腸の病気には、胃炎や胃・十二指腸潰瘍、過敏性腸症候群、便秘、下痢などがあります。
これらの病気の中には、急性のものと慢性のものがあります。
症状が出始めたら食事の内容には、十分に気を付ける必要があります。
肝臓、胆のう、膵臓の病気には、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆石症、胆のう炎、膵臓炎などがあります。
これらも普段の食生活や生活習慣から起こるものもあります。
予防には普段の生活習慣が大事です。
規則正しい生活と食生活の改善が重要
胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍で症状がひどい場合には、絶食して胃を休めなければいけないこともあります。
胃の負担を減らす為に食物繊維の多い食品は控えて調理法も消化の良いものを柔らかく煮込むなどの工夫が必要となります。
特に便秘の場合は、食物繊維を十分に摂取することが大事で水溶性と不溶性をバランス良く摂るようにすると良いです。
肝炎、肝硬変などの肝臓の場合は、ビタミンやミネラル、良質なタンパク質を十分に摂取することが大事です。
胆のう炎や胆石症は、脂肪分を控えるようにしましょう。
消化器系の病気にはアルコール類が悪影響を及ぼしてしまいますので禁酒をすることが大事となります。
消化器系の病気と症状に良いとされる食品
干し柿
ライ麦
エンドウ
ささげ
急性胃炎、慢性胃炎
原因
胃の粘膜を刺激するような食品や薬品の摂り過ぎや他の病気など
症状
胃の痛み、むかつき、嘔吐、吐血など
有効な栄養素
EPA、ビタミンC、ビタミンE、βカロテン
胃・十二指腸潰瘍
原因
精神的ストレスによる胃酸過多など
症状
空腹時の腹痛、胸やけ、嘔吐、吐血など
有効な栄養素
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンU、リノール酸
過敏性腸症候群
原因
心配事や精神的葛藤などで起こる心身症の一種
症状
腹痛、下痢、便秘、腸内にガスが溜まる
有効な栄養素
食物繊維、ビタミンU
痔
原因
細菌感染、排便時による裂創など
症状
血栓ができて痔核となる、出血、炎症、痛み
有効な栄養素
ビタミンC、ビタミンE、ビタミンP、食物繊維、カルシウム
便秘
原因
大腸の痙攣、炎症
症状
4日以上便が出ない、残便感、排便時の苦痛
有効な栄養素
ビフィズス菌、食物繊維
下痢
原因
伝染病、食中毒、消化不良、感染症などの病気
症状
腹痛、排便後の残便感
有効な栄養素
ビフィズス菌、カテキン
急性肝炎、慢性肝炎
原因
ウイルス肝炎、薬物、アルコール
症状
だるい、吐き気、微熱、疲れやすい、食欲不振
有効な栄養素
タウリン、ビタミンC、クルクミン、フラボノイド、グルタチオン
脂肪肝
原因
肝臓毒、ウイルス肝炎、肥満、糖尿病、アルコールの摂り過ぎ
症状
肝臓がはれて肥大する
有効な栄養素
食物繊維、メチオニン
肝硬変
原因
ウイルス肝炎、脂肪肝などの病変、鉄、銅の代謝異常など
症状
黄疸、女性化乳房、浮腫、皮膚の黒ずみ、こむら返り
有効な栄養素
ビフィズス菌、食物繊維
アルコール性肝障害
原因
アルコールの飲み過ぎ
症状
アルコール性脂肪肝、肝炎、肝硬変
有効な栄養素
ビタミンB1、ビタミンB12
胆石症
原因
不明とされるが、傾向として高脂肪食、ストレス、多忙、上腹部の圧迫
症状
右肋骨の下や右背中、右肩などの激しい痛み、吐き気、嘔吐、黄疸、発熱など
有効な栄養素
食物繊維、タウリン、ビタミンC、ビタミンE
胆のう炎、胆管炎
細菌が胆道内に侵入、感染
症状
寒気、発熱、吐き気、嘔吐、食欲不振
有効な栄養素
食物繊維、βカロテン、レクチン、ラクトフェリン
急性膵炎、慢性膵炎
原因
膵臓の中で酵素が消化作用を起こす
症状
飲酒や脂肪食摂取後の上腹部痛、下痢、黄疸など
有効な栄養素
タンパク質、炭水化物、ビタミンなどをバランス良く
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