2020-09-21 (Mon)
10:35
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乳酸菌
大腸がんの予防に大きな効果
乳酸菌とは、腸内で糖質を分解して大量の乳酸を作り出す菌の総称です。
ビフィズス菌、アシドフィル菌、ヤクルト菌、ブルガリア菌なども乳酸菌の一種です。
これらはヨーグルトやチーズの発酵に利用されています。
乳酸菌は、腸を通過する間に酸を作り出し悪玉菌の増殖を抑えて腸内の環境を整えてくれます。
腸の働きが活性化されて消化吸収が促進され便通も良くなります。
ダイオキシンなどの有害物質が腸壁に吸収されるのを防いで体外に早く排出してくれます。
乳酸菌は、免疫機能とも深く関わり大腸がんの予防や病気の予防にも期待できます。
また、腸内環境が改善されると肌荒れや吹き出物、にきびなどの肌のトラブルも改善も期待できます。
肩こりや冷え性、高血圧、高コレステロールにも良いとされています。
腸は酸によって侵入してくる病原菌を撃退していますので腸は酸性に保たれていると良いです。
近年日本では大腸がんが急増に増えていますが、これは食の欧米化によって腸内がアルカリ性になっていることが関係しているとされています。
腸内の善玉菌と悪玉菌
善玉菌
腸内ビフィズス菌
乳酸菌
ユウバクテリウム菌
腸球菌など
悪玉菌
ウェルシュ菌
大腸菌
ブドウ球菌
緑膿菌など
ビフィズス菌
悪玉菌の増殖を抑えて免疫機能を高める
ビフィズス菌は、もともと人間の腸内に住み着いている腸内ビフィズス菌と食品から摂取されるビフィズス菌があります。
腸内ビフィズス菌は、生後3日くらいから赤ちゃんの腸で繁殖を始め母乳やミルクの乳糖から乳酸
を作り出し悪玉菌や病原菌から赤ちゃんの身体を守っています。
食品からのビフィズス菌は、腸内で住みつくことはできません。
ですが、腸を通過する間に酸を作り出して腸内ビフィズス菌の働きを助けてくれます。
ビフィズス菌は、悪玉菌の増殖を抑えて有害物質の生成を防ぎ免疫機能を高めてくれます。
がんや病原菌に対する抵抗力を強くする働きがあるとされています。
年齢と共に腸内細菌のバランスが変化
離乳期までの赤ちゃんの腸内では、90%以上がビフィズス菌で占められていますが、年齢とともに腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌の割合が増えていきます。
それによって様々な病気が引き起こされると考えられていますので腸内年齢を若く保つことが大切です。
ビフィズス菌を増やすには?
ビフィズス菌を増やすには、ビフィズス菌のえさになる乳糖やオリゴ糖をせ積極的に食べることです。
乳糖は乳製品、オリゴ糖はごぼうや玉ねぎ、大豆、アスパラガス、はちみつ、みそ、ねぎ、バナナ、にんにくなどに多く含まれています。
これらを積極的に食べることで腸内のビフィズス菌を増やしてくれるかと思います。
食品に含まれているビフィズス菌は、食べても多くは胃酸で死んでしまいます。
死んでも食物繊維のような働きをしてくれるので意味がないわけではありません。
生きて腸まで届くビフィズス菌が含まれている商品もありますが、食品で摂取したビフィズス菌は、腸内に住みつくわけではありません。
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