2020-09-14 (Mon)
10:21
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優れた効力を持つユリ科の野菜
玉ねぎやニンニク、ねぎ、ニラ、らっきょうなどのユリ科の野菜にはイオウ系のフィトケミカルが含まれています。
代表的なのが硫化アリルやアリシンでツンとくる刺激臭の成分です。
強い抗酸化力をもち活性酸素を除去するとともに発がん物質の毒性を消す解毒作用を活性化しがんの発生を抑えるとされています。
硫化アリルはがんの抑制に良い
硫化アリルは、玉ねぎを切った時に出る刺激臭成分でニンニクにも含まれています。
血液循環を改善して善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあるとされ動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などを防ぐ効果が期待できます。
硫化アリル化合物のジアスリスフィドは、発がん物質を解毒する酵素を活性化し発がん物質の生成を抑制するとされています。
強い殺菌作用もあり胃炎や胃潰瘍、胃がんの原因となるピロリ菌にも良いですので胃がんの予防も期待できます。
アリシン
ニンニクの強烈な匂い成分で強い殺菌作用があります。
NK(ナチュラルキラー)細胞も活性化してくれるので免疫機能を強化してくれます。
アリシンが分解される過程でできる含流アミノ酸にも体内の有害金属や発がん物質を取り除く作用があります。
抗血栓作用もあるんおで動脈硬化や心臓病を防ぐ効果も期待できます。
また、ビタミンB1と結合してアリチアミンと言う物質になり体内に長く留まって疲労回復を助けてくれます。
膵臓の機能を強化してインスリンの分泌を促進してくれるので糖尿病にも良いとされています。
疲れた時などにアリシンを摂ると良いです。
硫化プロピル
玉ねぎに含まれている成分で血液中の糖質の代謝を促進し血糖値を下げる働きがあります。
空気に触れて酸化したり加熱されるとトリスルフィドと言う物質に変わり中性脂肪値やコレステロール値を下げる働きが強くなります。
硫化プロピルは、加熱時や酸かなどによって色々な物質に変化して脂質異常症、動脈硬化、糖尿病、血栓、高血圧などを予防してくれます。
ユリ科に含まれる主なイオウ化合物
アリシン
⇒ニンニク
ジアリルスルフィド
⇒ニンニク、玉ねぎ、らっきょうなど
硫化プロピル
⇒玉ねぎなど
サイクロアリイン
⇒玉ねぎなど
硫化アリル
⇒玉ねぎ、ニンニクなど
チオスルフィネート
⇒玉ねぎなど
Sメチルシステインスルホキシド
⇒玉ねぎなど
Sメチルシステインルホキソド
⇒キャベツなど
6メチルスルフィニルへキシルからし油
⇒わさび、わさび大根など
シクロアリイン
⇒玉ねぎ
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↻2020-09-14