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2020-09-07 (Mon) 14:37

食部に含まれるフィトケミカル

注目を集める新しい栄養成分
タンパク質、炭水化物食、脂質、ビタミン、ミネラルの五大栄養素は、1950年までにすべて発見されました。

71年、イギリスの医師ハーキットが食物繊維の摂取が少ないと大腸がんになるリスクが増すと言う仮説を提唱して第六の栄養素として食物繊維の概念が確率されました。

これにより栄養学の分野で身体に必要な栄養素についてすべて見いだされた物と考えられていました。

ですが、81年以降植物学や薬理学の研究過程において植物の中に人間の体内で重要な働きをするビタミンやミネラルとは違う物質が含まれていることが分かりました。

これにより新たに知られるようなったのがフィトケミカルです。

種類が豊富なフィトケミカル
フィトケミカルは。もともと植物が太陽の有害な光線や虫などから自分を守る為に作り出す物質です。

野菜や果物、豆類など植物性の食品に多く含まれています。

その種類は数千種類以上あり、一つの野菜や果物にも数十~数百種類存在しているとされています。

多種多様な植物性の食品を食べると色々なフィトケミカルを摂取することができます。

フィトケミカルの働き
フィトケミカルの主な働きは抗酸化作用です。

人体に入ると抗酸化力を発揮して活性酸素の攻撃から細胞を守ってくれます。

βカロテンの抗がん作用はよく知られていますが、βカロテンもフィトケミカルの一種です。

がんの予防や動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、血管障害などの生活習慣病の予防のほか老化の予防にも良いとされています。

また、種類によって固有の働きを持っています。

フィトケミカルは、他の栄養素のように摂取量が少ないからと言って直ぐに病気や欠乏症を引き起こすことはありません。

エネルギー源にもなりませんが、健康を保つ為には重要な栄養と言えます。

日本語では、祝物由来の抗酸化栄養素と言うことになります。

フィトケミカルは色で分かる
フィトケミカルは種類が多く分類が難しいですが、おおよそのことは野菜や果物の色で分かります。

フィトケミカルは、植物の色素を構成する成分だからです。

例えば、オレンジやパパイヤ、にんじんなどのオレンジ色の果物や野菜にはカロテノイド系のフィトケミカルのβカロテンが多く含まれています。

また、トマトにはカロテノイド系のリコピンが含まれています。

他には黄色いフラボノイド、青いアントシアニンなどがあります。

色が示すフィトケミカル
赤色
リコピンやカプサンチン
トマト、グァバ、パパイヤ、あんず、ピンクグレープフルーツ

オレンジ色
βカロテン
パパイヤ、オレンジ、あんず、ニンジン

黄色
フラボノイド
バナナ、レモン、パイナップル、グレープフルーツ

青色
アントシアニン
ブルーベリー、ブドウ


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2020-09-07

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