2020-09-02 (Wed)
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カニやエビの甲羅、昆虫の外皮に含まれる多糖類
キチン・キトサンはカニの甲羅から作られる動物性の食物繊維です。
キチンは、カニやエビの甲羅、昆虫の外皮、イカや回などの器官、キノコ類の細胞壁などに含まれる多糖類です。
キチン・キトサンの原料として一般に利用されているのはカニの殻です。
約3割のキチンが含まれています。
キトサンは、キチンを取り出し化学処理をして作られますが、キチンとして残る部分が約2割ありキチン・キトサンと呼ばれています。
免疫機能を高めて自然治癒力を高める
キチン・キトサンは、マクロファージを活性化させる働きがあります。
マクロファージは、生体の防衛システムの中心的な役割を果たしている細胞です。
体内に侵入してきた異物や細菌などを発見すると直ぐに駆けつけて自分の細胞内に取り込んで食べていきます。
また、侵入物の情報をリンパ球に知らせる働きをします。
このように連携して病原菌の侵入から身体を守るのですが、最初の司令塔の役割を果たすのがマクロファージです。
ですのでマクロファージが活性化すると免疫機能が高まり病気になりにくくなります。
かかっても自然治癒力が高まっているので治るのも早くなると考えられます。
健康食品としてのキチン・キトサン
細胞を活性化する
免疫機能を高める
血糖値の上昇を抑える
コレステロールを調整
血圧を下げる
口臭を予防する
肝機能を強化する
発がん物質や放射性物質、重金属を取り除く
神経痛やリウマチを改善
カルシウムの吸収を促進
貧血を改善
腎機能を正常に保つ
中性脂肪を減らす
ぜんそくやアトピーなどのアレルギー疾患を改善
便秘の改善
がんの転移を防ぎ増殖を抑える
免疫機能が高くなるとがん細胞を撃退してくれるのでがんの予防にも期待できます。
キチンに含まれるNアセチルキトオリゴ糖やキトオリゴ糖は、がん細胞の転移、増殖を防いでくれると言われています。
がん細胞は血液中の接着分子とくっついて他の組織に侵入し増殖するのですが、キトオリゴ糖などは自分自身が接着分子と結合することによってこれを阻止してくれます。
この為、がんの転移・増殖が抑えられるとされています。
コレステロールを減らして血圧を下げる
キチン・キトサンは、コレステロールの吸収を妨げたり胆汁酸を吸着して排出することによってコレステロールを減らしてくれます。
キチン・キトサンを利用した特定保健用食品では、コレステロールの吸収を妨げるという効能表示が認められています。
特に血管壁にこべりついているLDLコレステロールを減らしてくれるので動脈硬化や心筋梗塞を防いでくれます。
また、ナトリウムを体外に排出してくれるので血圧を下げる作用もあります。
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