2020-09-01 (Tue)
13:16
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ピロリ菌をブロックするフコイダン
アルギン酸カリウム以外にも海藻類のヌルヌルを構成する成分があります。
その一つがフコイダンです。
フコイダンは、多糖類で海藻類の乾燥重量の4%程度含まれています。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因とされているピロリ菌が胃壁に付着するのを阻止する働きがあります。
なので胃病の予防に効果が期待できます。
さらにフコイダンの一種、Uフコイダンはがん細胞の自殺(アポトーシス)を促しがんの増殖を抑え得てくれます。
血液を浄化しコレステロール値を下げてくれる働きもあります。
また、Fフコイダンは肝細胞増殖因子の生産を高めて肝機能を強化してくれます。
がんや生活習慣病の予防、肝炎の改善、老化の抑制などに良いとされています。
もずく酢を食べるとフコイダンを効果的に摂取できる
フコイダンを効果を得るには、1日24g摂取すると良いとされています。
もずく酢は、1パックに15~25g程度のフコイダンが含まれています。
なので毎日1パック食べると効果を得ることができるのではないでしょうか。
こんにゃくに多いマンナン
マンナンは、葉や種子、根などの細胞膜や細胞の中に含まれる粘膜多糖類です。
こんにゃくマンナンがよく知られています。
他の水溶性食物繊維と同じくコレステロール値を下げ、糖尿病の予防、大腸がんの予防、整腸作用などの効果が期待できます。
お菓子や飲料、ダイエット食品などにも利用されたりしています。
こんにゃくマンナンは、腸の老廃物や有害物質を吸着し体外に排出して大腸をキレイにしてくれます。
昔の人は、こんにゃくの効果を「腸の砂おろし」、「身体の砂払い」と言い表していました。
難しい理屈は知らなくても経験的にこんにゃくの働きを知っていたのでしょう。
食物繊維はノンカロリー?
食物繊維を多く含む食品は、ノンカロリー食品として扱われてきましたが、セルロースのβ1、4結合が腸内細菌によって切れるとブドウ糖ができます。
ブドウ糖は、吸収されるとエネルギーとして利用されます。
また、水溶性食物繊維も腸内細菌によって発酵し、酢酸、プロピオン酸、酪酸などができます。
これらも吸収されるとエネルギーとして利用されます。
なので完全なノンカロリーとは言えません。
不溶性食物繊維は、1gあたり1kcal、水溶性食物繊維は1gあたり2kcalとされています。
カロリーゼロではありませんが、低カロリーとなります。
低カロリーと言って摂り過ぎてしまうと他の栄養素の吸収が妨げられたりもします。
必要量を摂取することが大切です。
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