2020-08-28 (Fri)
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コレステロールを排泄して動脈硬化を予防
水溶性食物繊維は、植物の細胞中に貯蔵されていたり植物の分泌物に含まれている成分で熟した果物や海藻などに含まれています。
重要な働きは、胆汁酸を吸着して排出させることです。
胆汁酸は肝臓でコレステロールから作られるので結果的にコレステロールを減らしてくれます。
動脈硬化や脂肪肝、脳梗塞、心筋梗塞などを予防する効果が期待できます。
血糖の上昇を抑える
水溶性食物繊維は、粘度が高いので一緒に食べた他の食べ物と混ざり合ってゼリー状になって小腸までゆっくりと進みます。
栄養素の吸収が妨げられるので栄養素の吸収までの時間がかかります。
糖の吸収もゆっくりに抑えてくれるので血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
血糖値の上昇が抑えられるのでインスリンの分泌も少なくなり糖尿病に良いとされます。
ペクチン
ペクチンは、植物の細胞をつなぎ合わせるセメントのような働きをする多糖類になります。
特にりんごや柑橘類のかわなど果物に多く含まれています。
果物を煮詰めてジャムにするとゼリー所になりますが、これはペクチンによるものです。
ペクチンには、胆汁酸が腸管内で吸収されるのを防ぐ働きがあります。
腸内の善玉菌である乳酸菌を増殖させ腸の調子を整えてくれます。
便秘を解消して有害物質を吸着して体外に排出することによって大腸がん予防にも効果があるとされます。
リグナン
リグナンは、様々な植物の茎や根、種子などに含まれています。
特にごまに多く含まれています。
ごまに含まれるリグナン類にセサミン、セサミノール、セサモール、セサモリノール、セサモリン、ピノレジノール、などがあり、これらをゴマリグナンと言います。
これらの中で注目されるのがセサミンです。
ごまに最も多く含まれいるリグナンでごまの1%程度占めています。
セサミンは強力な抗酸化作用を持ちます。
肝臓の機能を強化して肝臓がんの発生を抑えるとされています。
肝機能を向上させるのでアルコールの分解を促進してくれます。
二日酔いや悪酔いの予防に効果的です。
コレステロールの酸化を防いでくれますので生活習慣病の予防にも良いです。
アルギン酸
わかめや昆布のヌルヌルのもとは、水溶性食物繊維であるアルギン酸カリウムです。
アルギン酸カリウムは、胃の中に入ると胃酸の影響を受けてアルギン酸とカリウムに分かれます。
その後、小腸に行き今度はナトリウムとくっついてアルギン酸ナトリウムとなって排泄されます。
なので高血圧の原因となるナトリウムの排泄を促す作用があります。
また、胆汁酸が再吸収されるのを妨げる、独特のぬめりでコレステロールを包み込んで排泄してくれるのでコレステロールを減らしてくれます。
LDLコレステロールだけを減らしてくれHDLコレステロールは減らさないとされています。
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