2020-08-27 (Thu)
09:18
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注目を浴びる食物繊維
食物繊維は、昔は栄養に役立たずとして見向きもされていませんでした。
1971年にイギリスの医師のバーキットによって食物繊維の摂取量が少ないと大腸がんの発生がリスクが高くなると言う仮説が出されてから注目を浴びるようになりました。
これはアフリカ人が極端に大腸がんが少ないことに注目したバーキットが、アフリカ人とヨーロッパ人の食生活を比較した結果導き出された仮説です。
その後に研究により食物繊維が持つ様々な効用が明らかになりました。
今では五大栄養素と共に需要な栄養素として注目を浴びています。
食物戦は色々な食品から摂取しましょう
食物繊維は、炭水化物に分類されます。
炭水化物の中に糖質と食物繊維があります。
糖質との違いは、食物繊維は消化されません。
食物繊維は、人の消化酵素で消化されない食事中の難消化成分の総称のことを言います。
食物繊維は、様々な種類があります。
大きく分けると水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維に分けることができます。
穀類や野菜、豆、いも、海藻、きのこ、果物などに多く含まれています。
色々な食材からバランス良く摂取することが大切です。
便は健康のバロメーター
排便の状態を見ると食物繊維が足りているのかどうかが分かります。
毎日自分でチェックしてみましょう。
下記の状態なら問題はありません。
・楽に排便できる
・1~2日に1回排便がある
・卵三個分ぐらいの量がある
・固すぎず柔らかすぎずバナナのような便が出る
・便が見ずに浮いている
食の欧米化によって摂取量が減っている
食生活の欧米化によって日本人の食物繊維の摂取量が減りました。
それに伴い大腸がんによる死亡率が増えています。
食物繊維の1日の目標摂取量は20~25gとなっていますが、日本人は10~18gしか取れていないとされています。
特に若い人ほど摂取量が少ない傾向にあります。
野菜や豆類、海藻などを意識的に摂取するようにしましょう。
食物繊維の分類
不溶性食物繊維
⇒セルロース、ヘミセルロース、ペクチン、リグニン、イヌリン、βグルカン、キチン
多く含む食品
野菜、穀類、豆類、小麦ふすま、未熟な果物、ココア、ごぼう、きのこ、酵母、エビ、カニ
水溶性食物繊維
⇒ペクチン、マンナン、アルギン酸、ラミナリン、フコイダン
多く含まれる食品
熟した果物、樹皮、果樹、植物の種子、葉、根、海藻
その他
⇒コンドロイチン硫酸、キチン、キトサン、ポリデキストロース
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