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2020-08-25 (Tue) 09:22

神経伝達物質を生成するトリプトファン

催眠効果のあるセロトニンを生成
トリプトファンは、アミノ酸の一種で体内で合成できない必須アミノ酸です。

脳に運ばれてビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムと共に沈痛、催眠、精神安定作用のあるセロトニンと言う神経伝達物質を生成に利用されます。

セロトニンの濃度を高めることで慢性的なあごの痛みが軽減したという報告もあります。

アメリカでは天然の催眠剤としても人気があるようです。

トリプトファンを十分に摂取することでセロトニンが作られて夜に眠くなるようになります。

ある腫のうつ病はセロトニンの濃度異常に関係があると考えられています。

メラトニンの材料になる
セロトニンは、脳の松果体にメラトニンと言うホルモンにもなります。

メラトニンは加齢を遅らせることができるとされ若返り薬として話題を呼びました。

また、免疫系にも働きかけて抗がん作用や心臓病に有効だとして注目されています。

アメリカでは、トリプトファンはコレステロール値や血圧の調節、性的能力の高揚、更年期障害の軽減など、幅広い病状の改善に役立つと言う報告がされています。

そのほかにもトリプトファンには、不安や緊張をやわらげ、うつ症状を抑えたり自然な眠りをもたらす効果があります。

アルコール依存症にも良いとされています。

栄養補助食品として摂取する場合は、ビタミンB複合体やナイアシンと一緒に摂ると効果的に摂取できます。

長期間の摂取は肝硬変の危険
長期間、ラットにトリプトファンを与えたところ肝臓に脂肪に変換があらわれることがわかりました。

長期間トリプトファンをの飲み続けると肝硬変を招く可能性があります。

肝硬変の治療食には、トリプトファンやチロシンがすくなく、バリン、ロイシン、イソロイシンの多い食事が適しています。

肝硬変の患者で脳にトリプトファンが植えて脳機能が低下した時は、症状を改善する為にトリプトファンの作用を妨げる働きのあるアミノ酸の投与が進められています。

長期間必要以上に摂り過ぎないようにすることが大事です。

普通に食事をしている分には問題はないかと思いますが、サプリメントなどで摂取が注意が必要です。

神経伝達物質が精神状態を決める
セロトニン
多い⇒不安、躁病
少ない⇒うつ病

ドーパミン
多い⇒統合失調症
少ない⇒パーキンソン病

ノルアドレナリン
多い⇒不安、躁病
少ない⇒うつ病

アセチルコリン
多い⇒パーキンソン病
少ない⇒アルツハイマー病

トリプトファンを多く含まれる食品
凍り豆腐
湯葉
かつお節
脱脂粉乳
大豆


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2020-08-25

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