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2020-08-24 (Mon) 13:52

グルタミン酸 アンモニアをグルタミンに変える

知能を高めて統合失調症や痴呆症の治療にも効果があるかも
グルタミン酸は、グルタミン、アスパラギン、アスパラギン酸などとともにタンパク質を構成するアミノ酸です。

全体の約3割(動物性タンパク質の場合)から5割(植物性タンパク質の場合)を占めています。

グルタミン酸には体内に入ると脳の機能に支障を及ぼすアンモニアをグルタミンに変える働きがあります。

尿の排泄を促進してアンモニアを体外に速やかに排出してくれます。

グルタミン酸は脳にも多く含まれていて精神伝達に関係もしています。

グルタミン酸を摂取すると脳の機能にも良いとされ知能が高く成ることが分かっています。

また、統合失調症や痴呆症の治療にも効果を上げています。

そのほかにもグルタミン酸は、エネルギーの代謝や窒素の代謝にも関係しています。

アルコール依存症を改善したり潰瘍の治癒を早めたりもします。

不足よりも過剰摂取に気をつけよう
グルタミン酸は、不足することよりも過剰摂取に気をつけたいところです。

不足すると脳の機能が低下したり抑うつ傾向になりやすくなったりしますが、

過剰摂取した場合、脳細胞に障害を与えることが報告されています。

一度に大量に摂取すると頭痛やのぼせ、手足の痺れなどの症状が出ることがあります。

また、大量摂取を長期間続けると不眠症や神経症、誇大妄想や幻覚などが表れると言われています。

サプリメントなどを使う場合は注意をしましょう。

アミノ酸の流れ
食事から摂取⇒消化吸収
⇒体内に蓄えられているアミノ酸(遊離アミノ酸)
⇒合成、遺伝情報⇒体タンパク
⇒新陳代謝、分解
⇒アミノ酸の分解⇒尿素として排泄

不要になったアミノ酸は分解されてアンモニア、炭酸ガス、水になります。

アンモニアは肝臓で尿素となって腎臓を通って尿として排泄されます。

グルタミン酸はアンモニアをグルタミンに変える働きがあり尿の配線を促してくれます。


効率よく摂取するには?
昆布のだしのうまみ成分はグルタミン酸です。

日本では昔から昆布やかつお節で だしをとってきました。

欧米や中国は野菜と肉や魚を組み合わせて、だしをとっています。

また、トマトやチーズ、そのほかの発酵食品にもグルタミン酸は多く含まれています。

昆布と野菜、肉と野菜を合わせて調理することでそれぞれに含まれるグルタミン酸のうまみが互いに相乗効果を発揮します。

よりおいしい料理を食べることができるとともにグルタミン酸も豊富に摂取できます。

グルタミン酸が多く含まれる食品
強力粉
大豆
湯葉
鰹節
凍り豆腐


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2020-08-25

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