2020-08-20 (Thu)
09:45
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身体の大切な構成成分
コレステロールは脂質の一種です。
体内に100~150g程度存在して細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしています。
また、副腎皮質ホルモンや性ホルモン、胆汁酸の原料とになり神経伝達をスムーズにする働きもあります。
生命を維持するには不可欠な成分です。
特に脳や脊髄などの神経系、脂肪組織などに多く含まれています。
1日に必要なコレステロールは1000~2000㎎程度で血液中には10~13g含まれています。
コレステロールは体内で合成されるのがほとんどで食事からの影響は少ないとされています。
リポタンパク質によって体中に運ばれる
体内に存在している脂質には、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸、コレステロールの4種類があります。
コレステロールは、血液に溶け込んで各組織に運ばれるのですが、脂肪なのでそのままでは溶け込むことができません。
その為、親水性もあるリン脂質とアポタンパクと呼ばれるタンパク質におおわれた形の粒子になり血液中に入ります。
これをリポタンパク質といいます。
HDLコレステロールとLDLコレステロール
リポタンパク質は大きさや比重によってカイロミクロン、VLDL、LDL、HDLの4種類に分けることができます。
すべて中性脂肪とコレステロールの両方を運びますが、それぞれの生成、目的や働きは異なります。
LDL(低比重リポタンパク)は、肝臓で作られたコレステロールを身体の隅々まで運ぶ役割をしています。
LDLが増え過ぎてしまうと行き場がなくなり血液中にとどまっているうちに酸化されて血管壁にこびりついてしまいます。
これが動脈硬化の原因になるのでLDLコレステロールは、悪玉コレステロールと呼ばれたりもしています。
HDL(高比重リポタンパク)は、余ったコレステロールを回収して肝臓に運びます。
血管をキレイにしてくれるので善玉コレステロールと呼ばれたりしています。
コレステロールのバランスを保つことが大事
LDLコレステロールを減らしてHDLコレステロールを増やすには、動物性食品を食べ過ぎないことです。
食物繊維やEPA、DHAを多く含む食品を食べると良いです。
オレイン酸は、肝臓にLDLが取り込まれるのを促進して血中コレステロールを減らしてくれます。
いかやえび、貝類に多く含まれるタウリンは肝臓を強化してコレステロールの処理能力を増加させてくれます。
海藻に多いアルギン酸は胆汁酸を排出して原料となるコレステロールを消費させます。
LDLコレステロールが酸化されるのを防ぐには、抗酸化作用の強いβカロテンやビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどを積極的に摂取すると良いです。
コレステロールを多く含む食品
するめ
鶏卵
うなぎのかば焼き
剣先いか
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