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2020-08-17 (Mon) 09:19

脳の働きを活性化するDHA

脳や神経組織の機能を高める
DHAは、n-3 系の多価不飽和脂肪酸でαリノレン酸を含む食品を摂取すると体内でEPAからDHAと変換されて合成されます。

DHAはEPAと同じで青魚に多く含まれます。

DHAとEPAの最も大きな違いは、DHAが脳の構成成分で脳や神経組織の発達に発育に必須の栄養成分であるのに対してEPAは脳の入り口にあたる脳関門を通過できないことです。

一時、頭をよくする食品としてまぐろやかつおのかまがもてはやされていましたが、これは魚の目の周りの脂肪にDHAが多く含まれているからです。

DHAは脳のニューロンという神経細胞の突起の先端に含まれており、神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにします。

学習能力や記憶力が高まるとされています。

痴呆症にも良い
アルツハイマー型痴呆症や老人性痴呆症にも効果を発揮します。

アルツハイマー型痴呆症は、脳の神経細胞が死んで脳が委縮してしまう病気ですが、DHAは傷ついた神経細胞を修復し生き残った神経細胞の働きを活性化します。

さらに神経細胞の発育を促進するタンパク質の合成量を増やしてくれます。

このような効果があることからDHAはアルツハイマー型痴呆症や老人性痴呆症、血管性痴呆症の予防や治療に大きな効果をあげるものと期待されています。

生活習慣病を予防してがんの予防に
DHAにはEPAと同じで血管のLDLコレステロールや中性脂肪を減らしてくれる作用があります。

また、細胞膜の流動性を高めて血管壁細胞をやわらかくして血流をよくします。

高血圧や脂質異常症、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を予防する効果が期待できます。

さらに発がんに関係するアラキドン酸の合成を抑えてくれます。

がんが発生した場合も成長したがん細胞が移動して他の血管壁に付着するのを妨げて増殖を抑えてくれます。

がんの予防だけでなく転移を予防する効果もあると言えます。

抗がん作用は、EPAにもありますがDHAのほうがより効果が強いと考えれれています。

また、DHAは抗がん剤によって起こる副作用を軽くしてくれる効果があるとされています。

缶詰は手軽に摂取できる
青魚が良いと言われても毎日調理をするのは手間がかかりめんどうです。

そんな時は缶詰を利用すると良いです。

値段も手ごろな価格で、旬の時期に取れた物をそのまま缶詰にしているのでEPAやDHAを効率よく摂取できます。

また、骨ごと食べることができるのでカルシウムも一緒に摂取できます。


DHAの主な働き
脳の機能を活性化して記憶力や学習能力を高める
血小板の凝集を抑制して血栓や動脈硬化を予防する
痴呆症を予防する
LDLコレステロールを減らしてHDLコレステロールを増やす
血中の中性脂肪を減らす
血圧を下げる
がんの発生や増殖を抑える
アレルギー性疾患や炎症性疾患を改善する
精神を安定させる

DHAを多く含む食品
うなぎのかば焼き
本マグロ
ぶり
さば
さんま


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2020-08-17

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