2020-08-12 (Wed)
14:35
✎
αリノレン酸は体内でEPAやDHAに変わる
αリノレン酸は、n-3系の多価不飽和脂肪酸でありリノール酸同様必須脂肪酸です。
体内で合成することができませんので食品から摂取しなければいけません。
シソ油、えごま油、アマニ油などに多く含まれています。
n-‐6系脂肪酸の摂り過ぎが弊害が明らかになるにつれて、n-3系脂肪酸に注目が集まり効宥がみなおされるようになりました。
特にEPAやDHAの効力が話題を呼んでいますが、αリノレン酸は体内で代謝されるとEPAやDHAに変わります。
血液循環を改善し動脈硬化を防ぐ
αリノレン酸は、血液の流れを良くして血栓ができるのを防いでくれます。
血栓は、血管にたまったコレステロールによってできると考えられていました。
しかし、最近の研究ではコレステロール以上に血小板の凝集が深く関与していることが分かっています。
αリノレン酸は、血小板の凝集を抑える、血管をしなやかにする、血管を拡張する、血行をよくするなどの働きがあります。
動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防に良いとされています。
また、末梢の血流を良くすることから血圧を下げる効果も期待できます。
高血圧や動脈硬化が気になる人はαリノレン酸の多い油を使うと良いでしょう。
αリノレン酸は、酸化しやすいので生で摂取すると効率的です。
炒め物や揚げ物のような加熱調理に塚野はなるべく避けた方がいいです。
また、できるだけ早く使いきることが大切で古くなった油は使いまわさないで捨てるようにしましょう。
過酸化脂質を増やしてしまい逆効果になってしまいます。
アレルギーを抑制する
αリノレン酸は、リノール酸に対して競合的に働き、食事中のαリノレン酸とリノール酸の比を上げることによりリノール酸の過剰摂取から起こされる様々な疾患を抑制します。
リノレン酸を摂り過ぎてしまうと細胞のアラキドン酸が増えてヒスタミンやトロンボキサン、ロイコトリエン、血小板活性化因子などの活性の強いアレルギー炎症のメディエーターが大量に作られます。
これが花粉症やアレルギー疾患を引き起こす原因となります。
αリノレン酸はこれらの働きを強力に阻害する為アレルギーの抑制に良いとされています。
アレルギーで悩んでいる人はαリノレン酸を意識して摂取してみると良いかもしれません。
αリノレン酸の働き
血液の流れを改善して動脈硬化を防ぐ
がんやアレルギー疾患を抑制
血圧を下げる
老人性のボケやアルツハイマーを防ぐ
脳細胞を活性化する
うつ病の改善
αリノレン酸を多く含む食品
くるみ
マーガリンソフト
大豆
きな粉
かつお油着け缶詰
- 関連記事
スポンサーリンク
↻2020-08-12