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2020-08-10 (Mon) 08:57

γリノレン酸、不足するとアレルギーになるかも

身体の機能を調整して健康を保つ
γリノレン酸は、リノール酸を含む食品を摂取すると体内で合成されます。

γリノレン酸は、さらにジ・ホモ・γリノレン酸になり、アラキドン酸となります。

ジ・ホモ・γリノレン酸は、プロスタグランジン1系列の生態調整ホルモンの原料となる重要な成分となります。

また、細胞膜の構成成分ともなり細胞を活性化します。

プロスタグランジンは、身体の各組織の働きを調整するホルモンで血圧や血糖値を調整して高血圧や糖尿病を予防します。

血中コレステロール値を下げたり血小板の凝集を抑えて血液の流れを良くしてくれます。

血管を拡張して血流をよくする作用もあり動脈硬化や心筋梗塞などの予防にも役立ちます。

アトピーや気管支喘息にも有効と言われています。

このように様々な働きを持っているのでγリノレン酸が十分に合成できないと身体の機能が正常に働くことができなくなってしまいます。

乳児は合成することができませんし、40歳を過ぎると急速に合成のうりょきが落ちてきますので高齢者の方も不足しがちになります。

このほか食生活が不規則な人、アルコールや動物性脂肪を過剰摂取している人、糖尿病の人、ストレスの多い人などは、γリノレン酸を上手く作り出せない傾向が強いとされています。

現代の人はγリノレン酸が不足気味
イギリスの偉大が行った研究によると、高血圧、動脈硬化などの生活習慣病、肝炎、アレルギー、肥満、月経痛、月経不順、ハイパーアクティビティー、自律神経失調症、うつ病、リウマチなどがある人は、血中のγリノレン酸が正常な人と比べて低い値であることが分かりました。

これは、リノール酸からγリノレン酸がへの変換がスムーズにいかないからだと考えられています。

また、遺伝的要因でγリノレン酸を十分に作り出せない人が4人に1人の割合でいるとされています。

また、アルコールや動物性脂肪の摂り過ぎ、ストレス、化学物質などの影響で現代人はγリノレン酸不足の人が多いと指摘されています。

生体調節ホルモンプロスタグランジン
プロスタグランジンは、炭素数20個の多価不飽和脂肪酸から作り出せる生体調節ホルモンで、27種類あります。

3つのグループに分けられており相反する働きをするプロスタグランジンがバランスを保っていることで機能を維持しています。

そのうちいくつかは化学合成されて医薬品としても使用されています。

一般食品にはあまり含まれず健康食品として市販
γリノレン酸は一般の食品にはあまり含まれていません。

月見草やボラージ草からとったオイルが健康食品として売られています。

ブドウ糖などの糖質を微生物によって発酵させて人工的に作る技術も開発されており添加されているゼリーや飲料もあります。

γリノレン酸を多く含む食品
真こんぶ
刻みこんぶ
削りこんぶ
湯通しわかめ


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2020-08-10

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