2020-08-09 (Sun)
13:26
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コレステロールを減らす
リノール酸は、n-6系の多価不飽和脂肪酸で体内では合成できない必須脂肪酸になります。
1950年代にアメリカでリノール酸は、血液中のコレステロールを値を下げるのに有効であると発表されました。
生活習慣病の予防にリノール酸を積極的に摂取することが良いとされています。
実際にリノール酸は、コレステロールを肝臓に閉じ込めて血中のコレステロール値をさげてくれます。
ですが、善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールまで減らしてしまうので摂り過ぎてしまうと反対にコレステロール値を高めてしまいます。
適度に摂取することが大切でn-3系脂肪酸とのバランスが大事とされています。
がんやアレルギーを促進
リノール酸は、酸化しやすく体内で過酸化脂質を作りやすいという欠点があります。
さらにリノール酸から合成されるアラキドン酸には、血小板の凝集を促進する、アレルギー症状を増進させる、発がんを促すなどの働きがあります。
肺がん、大腸がん、乳がんなどの欧米型のがんが急増している背景には、リノール酸を過剰に摂取している可能性が考えられます。
過剰摂取は、健康を害してしまう可能性がありますので注意が必要です。
コレステロールを減らしてがんにも有効なリノール酸複合体(CLA)
リノール酸複合体は、赤みの肉やラム肉、乳製品に含まれる脂肪酸でタンパク質の代謝を助けて血中コレステロール値を下げる働きがあるとされています。
体脂肪を減らして筋肉を増やす、動脈硬化や糖尿病を抑制し免疫機能を高めるなどにもいいとされ、がんにも良いとされているようです。
ダイエットサプリとしても販売されてもいます。
リノール酸の過剰摂取を抑えよう
リノール酸は、体内で合成することができない必須脂肪酸ではありますが、普通に食事をしていれば不足することはまずありません。
不足ではなくむしろ過剰摂取になるほうが問題です。
リノール酸を多く含む油は控えるようにしたほうが良いです。
揚げ物を場合、空揚げ、てんぷら、フライの順に吸油率が高く成るので揚げ物なら空揚げの方が良いかと思います。
また、なすのように水分の多い野菜は油を多く吸いますので揚げ物には避けた方が良いです。
炒め物をする時は、フライパンをよく熱して油をなじませてから素材を入れるようにすると油の量が少なくてもくっつきません、
毎日のちょっとした心がけでもリノール酸の量を減らすことも可能です。
過剰摂取にならないように注意をしましょう。
リノール酸を多く含む食品
サフラワー油
ヒマワリ油
とうもろこし油
ごま油
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↻2020-08-09