2020-08-02 (Sun)
13:45
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整腸作用で便秘解消に効果的
オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖類が2~20個結合したものを言います。
砂糖のように単糖類に消化され吸収されるオリゴ糖もありますが、中には人間の消化酵素では分解できないものもあります。
これらは小腸で吸収されないのでそのまま大腸まで到達してビフィズス菌などの腸内善玉菌となって善玉菌を増やします。
善玉菌は悪玉菌の活動を抑制し発がん物質や悪臭物質を抑えてくれます。
腸内の健康を保つのに働いてくれます。
オリゴ糖は、便秘解消や高脂血症の改善、大腸がんの予防、免疫機能の強化などにいいとされています。
オリゴ糖の種類
・フラクトオリゴ糖
主成分はショ糖です。
消化されにくいので低カロリーですが、砂糖に近い甘みがあります。
虫歯になりにくく、便秘解消や生活習慣病の予防に有効とされています。
・イソマルトオリゴ糖
虫歯になりにくく、ビフィズス菌や乳酸菌などの有用菌だけを増やし腸内を健康に保ちます。
熱や酸に強くコクのある甘みがあります。
みそやしょうゆ、酒、はちみつなどに含まれています。
とうもろこしから作られたものが市販されています。
・ガラクトオリゴ糖
主成分は乳糖です。
さわやかな甘みがありビフィズス菌を増殖させて便通を整えてくれます。
・キシロオリゴ糖
大便の水分を理想的な80%に調整し便通を整ててくれます。
たけのこに少量含まれています。
他にもゲンチオリゴ糖、マルトオリゴ糖、環状オリゴ糖などがありますが作用はどれもほぼ同じです。
オリゴ糖を多く含む食品
玉ねぎ
ゴボウ
大豆
アスパラガス
はちみつ
みそ
ねぎ
バナナ
にんにく
新甘味料
虫歯と肥満を予防できる
砂糖は、血糖値を上昇させて肥満の原因となりますが、新甘味料は吸収されにくかったり吸収されなかったりし低カロリーとなります。
血糖値も上昇することなく肥満の原因になりにくいと考えられます。
血糖値を上げにくいので糖尿病の人も利用できるというメリットがあり虫歯予防にも効果的です。
新甘味料の種類
種類は様々ありますが、糖質甘味料と非糖質甘味料に分けられます。
糖質甘味料
・ソルビトール、マルチトール
ソルビトールはブドウ糖から、マルチトールは麦芽糖から作られています。
まろやかな甘みがありお菓子類に多く使われています。
吸収されにくく虫歯や肥満になりにくいとされています。
・キシリトール
非常に吸収されにくく吸収されてもほとんど代謝されることがなくそのまま排泄されます。
エネルギーはほぼ0となります。虫歯の予防や治療に役立ちます。
虫歯の原因であるミュータンス菌はキシリトールを栄養源にできないので虫歯にはることはありません。
また、腸内の善玉菌を増やす働きもあり便秘の解消や大腸がんの予防にも効果的とされます。
ガムによく利用されています。
・パラチノース
ショ糖から作られます。虫歯にならない砂糖として砂糖の代わりに使われます。
消化吸収されるのでエネルギー源になります。
・トレハロース
ブドウ糖が二個結した二糖類で植物や昆虫などに広く存在しています。
甘さは砂糖の45%、水分を包み込んでデンプンの変質を防ぎ食品を長持ちさせる働きがあります。
冷凍食品などに添加されています。
非糖質甘味料
・ステビア
ステビアとは南米原産のキク科の植物でその葉から抽出されます。
砂糖の200~400倍の甘さがありますが虫歯になりにくく肥満の予防にも効果的です。
清涼飲料水やヨーグルト、お菓子、缶詰、ダイエット甘味料として使われます。
・ラカンカ
中国産のウリ科の果実です。
抽出液に活性酸素を抑制する効果があるとの報告があると話題になりました。
葉や濃縮液などが市販されています。
エネルギーは0で肥満や糖尿病予防にも役立ちます。
・サッカリン
世界で初めて発見された人工甘味料です。
砂糖の300~400倍の甘さを持ちます。
発がん性が疑われましたが、93年にFDA(米国食品医薬品局)は健康に役立つ甘味料として改めて許可しました。
飲料やアイスクリーム、着け物などに使われています。
・アスパルテーム
アスパラギン酸、フェニルアラニンと言う2個のアミノ酸が結合した人工甘味料です。
水溶液の状態では砂糖の約160倍の甘さがあります。
エネルギーはほとんどないので肥満や糖尿病の予防や治療に役立ちます。
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