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2020-07-23 (Thu) 09:26

マンガン、イオウ

骨の形成や糖質、脂質、タンパク質の代謝に関係
マンガンは、補酵素として様々な酵素を活性化させてくれます。

骨の形成や三大栄養素の代謝に関係しています。

成長期の子供が骨を形成する時に骨や関節を丈夫にする結合組織は、マンガンが補酵素となっている酵素がなければ作ることができません。

成長期にマンガンが不足してしまうと子供の発育不全を引き起こしてしまうことが考えられます。

また、三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質の代謝にも働きます。

マンガンは多くの酵素の構成成分でもありタンパク質の合成やエネルギーの生成になくてはならないものです。

性機能や妊娠機能にも関わる
マンガンが不足すると性ホルモンの合成能力が低下したり妊娠能力が低下したりすることがあります。

うさぎにマンガンが入っていない餌を与えると子供を産んでも育てないことから愛情ミネラルとも言われているようです。

うさぎの話の真偽はわかりませんが、マンガンが欠乏している動物から生まれた子供は、運動機能や平衡機能の傷害が見られます。

マンガンが不足していなければこういった障害は見られません。

マンガンは土壌の中に含まれていますので、土壌から栄養を吸収する植物性食品に多く含まれています。

動物性の食品にも含まれていますが含有量が少ない傾向にあります。

特にマンガンが多いのはお茶です。

100g中67㎎とほかの食品に比べてとても高いのですが、お茶にして飲むと茶葉に含まれるマンガン量は1%にまで減ってしまいます。

他には種実類、穀類、豆類も豊富に含まれています。

動物性の食品は全体的に少ないのですが、カキなどの貝類には多く含まれています。

日本人の場合、マンガンの不足はみられませんが、摂取の上限量は10㎎となっています。

過剰症は通常の食事をしていればまず心配はありませんが、大量に摂取してしまうと過剰症を引き起こします。


マンガンの働き
骨の形成を促進
肝臓や骨の酵素作用を活性化
疲労やストレスを和らげる
記憶力を増進させる

マンガンを多く含む食品
あゆ
強力粉
小麦
ヘーゼルナッツ


イオウ

タンパク質の成分として働くイオウ
イオウはタンパク質の一種であるメチオニンやシスチンという含流アミノ酸に含まれタンパク質の働きに重要な役割を果たしています。

髪の毛や爪を構成するケラチンというタンパク質には、イオウが多く含まれています。

健康な髪の毛、爪を作り、軟骨や骨、腱を作ります。

また、イオウはビタミンB1やパントテン酸の構成要素として糖質や脂質の代謝に働きます。

他にも有害なミネラルが蓄積されないように防いだり細菌感染の抵抗力をつけたりもします。

タンパク質を摂っていれば不足はない
タンパク質を十分に摂取していれば不足することはありません。

欠乏すると皮膚炎や脱毛、関節んお軟化、解毒力の低下、しみなどができます。

食品で摂取する限り過剰になることはありません。

イオウの働き
髪の毛や爪、皮膚を健康に保つ
軟骨や骨、腱を作る
ビタミンB1やパントテン酸の構成成分
糖質や脂質の代謝に作用
細菌感染の抵抗力をつける

イオウを多く含む食品
大豆

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