2020-07-21 (Tue)
09:36
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ヨウ素は甲状腺ホルモンの原料になり発育を促進
のどぼとけの下にある蝶が羽を広げたような形をしている甲状腺から甲状腺ホルモンが分泌されています。
甲状腺ホルモンは、細胞の新陳代謝を活発にする働きがあります。
ヨウ素は、甲状腺ホルモンのチロキシンとトリヨードチロシンを作る材料になっています。
甲状腺ホルモンが正常に働くと交感神経の感受性を高めて、タンパク質や脂質、糖質の代謝を活発にします。
胎児期から幼児期にかけての子供では、身体的、精神的な発達を促進してくれます。
他にも呼吸の促進や心拍数の増加、皮膚や髪の毛を健康に保つなど多様な作用を持っています。
甲状腺腫瘍はヨウ素が欠乏しても過剰でも起こる
ヨウ素は、世界的に不足していると言われるミネラルです。
ヨウ素は海産物に多く含まれているので日本に関しては島国ということもありヨウ素不足はほとんど見られていません。
ヨウ素が不足するとのどの甲状腺が腫れる甲状腺腫と呼ばれる病気が起こります。
ですので内陸部の土壌中のヨウ素含有量が低い地域では、ヨウ素の欠乏症によって起こる甲状腺腫がよく見られます。
ですが、日本でも甲状腺腫がみられることがあります。
海産物が豊富な北海道の海岸地域に多いことからヨウ素の摂り過ぎによっても甲状腺腫腫が起こることがわかりました。
ヨウ素は、欠乏でも過剰でも甲状腺腫を起こすので適正量を摂取することが大切です。
海産物をよく食べている人は過剰摂取に注意
私たちが摂取しているヨウ素は、わかめやこんぶなどの海産物からの摂取がほとんどです。
その他は、魚介類、穀類、肉類、卵となっています。
肉や卵は、その家畜が食べた飼料のヨウ素含有量によっても濃度が変わってきます。
甲状腺腫の心配がないとされている1日の所要量は150㎍となっています。
日本人は、普通の食事をしていてもその5倍を摂っていると言われています。
1日3000㎍を超えると過剰による甲状腺腫が心配されているので海産物をよく食べている人は過剰摂取に注意をしましょう。
反対に海産物をあまり食べていない人は、足りていない可能性もあります。
ヨウ素の働き
甲状腺ホルモンの構成元素
成長を促進する
基礎代謝を盛んにする
髪の毛や爪、皮膚を健康に保つ
ヨウ素を多く含む食品
こんぶ
わかめ
のり
いわし
さば
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