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2020-07-20 (Mon) 10:47

セレン、亜鉛

セレン

抗酸化作用で細胞組織の酸化を防ぐ
セレンはギリシャ語で月を意味する言葉で燃えると月のような光を放つことから、命名されました。

私たちの身体を構成する細胞膜などには不飽和脂肪酸が含まれていますが、不飽和脂肪酸は酸化されやすい性質があります。

酸化してできた過酸化脂質は、組織を老化させたり動脈硬化の引き金となります。

セレンには、過酸化脂質を分解する時に働く酵素の需要な成分で抗酸化作用がり細胞の酸化を防いでくれます。

老化を遅らせたり心筋梗塞や脳卒中を予防したり、がんの抑制や更年期障害を改善するとも言われています。

欠乏性よりも過剰症に注意
魚介類や穀類から1日100㎍のセレンを摂取していると言われる日本人は、欠乏性はほとんどないとされています。

欠乏性よりも過剰症が問題になることがあります。

セレンは、過剰摂取すると中毒症状が起こります。

1日250㎍以上は摂取してはいけないとされています。

中毒症状としては、吐き気、皮膚の荒れ、脱毛、肝硬変、貧血などがあります。

急性中毒では、腹痛、呼吸器障害などがあります。

これらは薬剤などによる過剰摂取が原因となるので普段の食事からは心配はないと思います。

効率よく摂取するには?
セレンは植物性食品でも動物性の食品にも含まれています。

魚介類や肉類、小麦胚芽、玄米、ねぎやにんにくなどにも多く含まれています。

穀類や野菜の場合は、土壌のセレン含有量によって大きく変わります。

セレンは、ビタミンCやビタミンEと一緒に摂ることで過酸化脂質の分解を一層強くしてくれます。

セレンの主な働き
ビタミンEとともに抗酸化物質として働く
組織の老化を防ぐ
抗酸化酵素を活性化する

セレンを多く含む食品
わかさぎ
まいわし
かれい
ほたて
ねぎ


亜鉛

酵素の働きを活性化
亜鉛は100種類以上の酵素に含まれる必須元素でタンパク質、糖質、脂質の代謝にも関係しています。

体内で新しい細胞を作る為には遺伝子の情報を伝達したりタンパク質を合成したりする必要がありますが、この作用を進めるのは亜鉛が含まれる酵素です。

亜鉛が不足すると細胞の生成が遅れたり皮膚や骨格の発育・維持が遅れてしまいます。

特に成長期の子供は特に顕著にでますので意識して摂取する必要もあります。

亜鉛は、性ホルモンをはじめとする様々なホルモンにも影響を与えます。

傷の回復が遅れたり脱毛や爪に白い斑点ができたりなどの影響が出てきます。

また、亜鉛は脳の機能を活性化するとも言われているようです。

効率よく摂取するには?
亜鉛は、肉類や魚介類に多く含まれています。

普通に食事をしていれば不足することはまずないと思いますが、植物性食品やインスタント食品ばかり食べていると不足することがあります。

加工食品には、添加物に亜鉛を排出させる働きのある成分が含まれていたりもするので加工食品の食べ過ぎには注意が必要です。

また、アルコールをたくさん飲むと亜鉛の消費が増えるのでアルコールを飲む人も注意が必要です。

亜鉛の主な働き
細胞分裂に不可欠な元素
皮膚や骨格、味覚、生殖機能の発育、維持に不可欠
有害金属から人体を守る

亜鉛を多く含む食品
カキ
牛肉
レバー
うなぎの蒲焼


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