2020-07-16 (Thu)
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各種の酵素に関して新陳代謝を調節
私たちの体内に存在するマグネシウムの約60%が骨に、約20%は筋肉にふくまれています。
血清中には1%以下しか含まれていなく
マグネシウムが不足すると骨に含まれたマグネシウムが遊離して利用されることになります。
マグネシウムは、生体内の300種類以上の酵素の反応に関係をしています。
例えば、これらの酵素反応を介してエネルギーの生産、タンパク質の合成、神経伝達、筋肉収縮、体温調節、血圧調節に関係しています。
また、神経の興奮を抑える作用もあります。
狭心症や心筋梗塞などの心疾患の予防に
マグネシウムは、カルシウムも一緒に摂るようにするとバランス良く摂取することで心臓などの循環器系の健康を守り骨や歯を強くしてくれます。
カルシウム、カリウム、ナトリウムに比べるとマグネシウムの体内量はほんのわずかです。
それだけにマグネシウムが不足するとカルシウムとのバランスが悪くなってしまいます。
慢性的に不足すると循環器系に障害が出て狭心症や心筋梗塞を引き起こす原因ともなります。
筋肉の収縮にも関与しているのでカルシウムとのバランスが悪くなると痙攣やふるえなどの症状が出ることもあります。
抗ストレスとして精神状態を安定させる
マグネシウムとカルシウムは抗ストレスミネラルと言われています。
マグネシウムが不足して細胞内にカルシウムが増加すると様々な精神状態や神経症状を引きおこります。
精神状態では、抑うつ、不安症、妄想、錯乱などがみられます。
神経症状としては、神経過敏症、振顫、テタニーがあります。
イライラする気分を抑えたり安定した精神状態を保ったりするにもマグネシウムは欠かせない栄養素と言えます。
効率よく摂取するには?
マグネシウムは、葉緑素(クロロフィル)に含まれ野菜類に広く含まれています。
野菜は、もともと含有量が多い為マグネシウムの重要な供給源です。
野菜を普段から食べるようにしましょう。
穀物では、精製する前の米屋麦に豊富に含まれていますが、精白されたり粉などにひかれて加工や調理する過程で含有量は大きく低下してしまいます。
アーモンドやごまなどの種実類や海藻類もマグネシウムが豊富です。
アルコールをよく飲む人は摂取量に注意が必要です。
アルコールを大量に飲むと体内の血中濃度が上昇しマグネシウムが尿と一緒に排泄されてしまいます。
お酒を飲むときは、マグネシウムが豊富なナッツ類や海藻、緑黄色野菜をおつまみにすると良いです。
マグネシウム不足に気を付けたい人
アルコールをよく飲む
コーヒーや紅茶をよく飲む
肉が好きで野菜が嫌い
甘い物や清涼飲料水をよくとる
牛乳やカルシウムを摂り過ぎている
激しいスポーツをする
糖尿病や腎障害がある
妊娠中である
利尿剤やピルを飲んでいる
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