2020-07-16 (Thu)
09:13
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カルシウムとのバランスを考えて摂取
リンは、カルシウムの次に体内に多く含まれるミネラルで体重の約1%を占めています。
その80~85%がカルシウムと結合してリン酸カルシウムを作り骨や歯の構成成分となります。
リンは植物性食品にも動物性食品にも含まれていますが、加工食品にも添加物とし使多く含まれています。
リンは、摂取不足よりも過剰摂取になりやすいので過剰摂取が問題となっています。
特にレトルト食品や加工食品、外食が多い人は、過剰摂取になりやすいので注意が必要です。
また、リンはカルシウムの吸収と関係があります。
リンはカルシウムは 1対1 の割合で摂取するのが理想とされています。
カルシウムに対してリンの摂取割合が高くなるとカルシウムの吸収率は低下してしまいます。
リンが血液中に過剰にあるとバランスをとろうとして骨に貯蔵していたカルシウムを血液中に放出します。
日本人は、もともとカルシウムが不足気味なので骨の貯蔵カルシウムが減少しカルシウム不足がより進んでしまいます。
リンを大量に摂取したらその分、カルシウムも一緒に摂るようにしましょう。
骨や歯を作ったり脳や神経にも働く
リンはカルシウムと一緒に骨や歯を作る材料となります。
リンは、リン脂質として細胞膜を構成し、核酸、リンタンパク質として細胞の構成成分となります。
糖質、脂質、タンパク質の三大栄養素の代謝に関係し、補酵素(NAD、FAD)の構成成分としてエネルギー代謝を促進してATP、クレアチンリン酸といしてエネルギーを貯蔵します。
また、体液中のリン酸塩はpHや浸透圧を調整をし脳や神経、筋肉の機能を正常にします。
不足すると骨軟化症や発育不全が起きて新陳代謝が低下して筋肉が弱くなり疲労感が出てきます。
不足がひどいとてんかんが起こることもあります。
過剰摂取は、カルシウムの吸収や妨げたり排出を促したりしてしまいます。
また、甲状腺機能亢進や代謝障害の心配もあります。
腎臓が悪い人や骨粗鬆症の人はリンの摂取量を制限する必要もあります。
過剰になりやすい栄養素ので過剰摂取には十分注意しましょう。
特に加工食品を普段からよく食べる人は気をつけましょう。
リンの主な働き
血液中の酸やアルカリを中和する
糖質の代謝を助ける
体内のカルシウムバランスを保つ
リンを多く含む食品
田作り
きびなご
するめ
小麦胚芽
うるめいわし
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