2020-07-14 (Tue)
09:51
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身体を支えて生理機能に不可欠
カルシウムは、私たちの身体の1.5~2%程度を占めています。
体重60㎏の人であれば、約1㎏がカルシウムです。
身体のカルシウムの99%が骨や歯の成分になっていて貯蔵カルシウムと呼ばれています。
残りの1%は、血液中や筋肉内に存在していて機能カルシウムと呼ばれています。
貯蔵カルシウムは、丈夫な骨を作り身体を支える重要な働きがあります。
機能カルシウムは、血液から細胞に運ばれて靭帯に生命の維持に必要な役割をしています。
細胞の分裂や増殖、分化に関与したり骨格筋や平滑筋の収縮、感覚細胞や神経細胞の興奮、血液の凝固などに働いています。
日本人はカルシウムが不足気味
日本人は、慢性的にカルシウムが不足している人が多いと言われています。
高齢者の骨粗鬆症の問題が叫ばれるようになり高齢者のカルシウムの充足率は高くなっていますが、若者の充足率は低くくなっています。
一人暮らしの人やダイエットをしている女性に多いようです。
カルシウムを貯蔵できるのは35歳までとも言われ骨密度のピークは20歳とも言われています。
なので若い時にカルシウムを十分に摂取しておくことが大切と言えます。
骨粗鬆症は高齢者だけの病気ではなく、若い人も将来の骨粗鬆症の予備軍となります。
カルシウムの吸収率は、年齢とともに低下してしまうので吸収率が高い若い時に貯蔵しておくことが大切です。
欠乏は筋肉の収縮、精神安定に影響がでる
カルシウムのほとんどが骨に存在していますので慢性的に不足していると骨が脆くなり骨粗鬆症の原因となります。
成長期では、歯の質が悪くなり顎の骨の発育にも影響が出てきます。
また、筋肉の状態や血行にも支障をきたし、高血圧や動脈硬化を引き起こす原因となります。
神経伝達の面でも影響があり精神の緊張や興奮を緩和するとも考えられます。
これには、マグネシウムとカルシウムのバランスが関係しています。
マグネシウムとカルシウムのバランスは、1:2が良いとされています。
マグネシウムが不足すると細胞内のカルシウムが多くなります。
その結果、筋肉の収縮が悪くなったりイライラしやすくなると言われています。
リンとビタミンDはカルシウムの吸収に関係する
カルシウム、リン、マグネシウムは、主に骨を形成するミネラルで 1:1:0.5 の割合で摂取するのが良いとされています。
カルシウムの吸収は他の栄養素に影響されますが、特にリンとは深い関係があります。
リンは、多くの食品に含まれ加工食品にも多く含まれています。
過剰摂取が問題になるのですが、リンはカルシウムの吸収を阻害してしまいます。
現代では、リンの摂取量が増えているのにも関わらずカルシウムの摂取量が少ない傾向にあります。
リンを摂ったらその分、カルシウムも一緒に摂るようにしましょう。
また、カルシウムの吸収を助けるのがビタミンDです。
カルシウムは腸で吸収されますが、吸収を促すのが活性型のビタミンDです。
ビタミンDは、血液中のカルシウム濃度が低くなると骨から血液へカルシウムを放出しバランスを保つ働きがあります。
ビタミンDは、紫外線にあたると作られますので適度に日光浴をするといいです。
カルシウム不足になりやすい人
肉は好きだが野菜は嫌い
インスタント食品、清涼飲料水、甘い菓子を良く食べる
日光に当たらない
胃、肝臓、腎臓が弱い
利尿剤や下剤をよく飲む
ン印譜、発育期、更年期
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