2020-07-13 (Mon)
17:40
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身体の組織づくりや調整に必須の微量栄養素
私たちの身体を構成する細胞は、水、タンパク質、炭水化物などの分子からなります。
人体を構成する元素は約60種類あると言われています。
そのうち、酸素、炭素、水素、窒素で96%を占めていますが、この4元素を除いた残りの4%にあたる元素をミネラル(無機質)と言います。
ミネラルは、骨や歯の構成成分として存在しています。
また、有機質と結合し身体の組織を作る上でなくてはならない栄養素になります。
体液に溶けて遊離イオンとして存在するミネラルは、pHや浸透圧の調節に重要な働きを果たしています。
また、ミネラルは、身体の調節機能に働くなど身体の円滑湯として重要な役割を果たしています。
三大栄養素である糖質、脂質、タンパク質を円滑に退社するにはビタミンやミネラルなどの微量栄養素が必要不可欠です。
代謝を円滑にするには酵素が必要になり酵素はタンパク質からできています。
代謝とは、体内で起こる化学変化のことで酵素は化学変化を早めたり遅らせたりします。
この酵素がしっかりと働くには、補酵素としてのビタミンや補因子としてのミネラルを必要とします。
ビタミンやミネラルが不足してしまうと酵素が十分に働かず代謝がうまくいかなくなってしまいます。
ミネラルは適正量が大事、過剰も欠乏も害
ミネラルは体内で合成することができませんので普段の食事で必要量を摂取することが大事です。
必要以上に摂りすぎてしまうと過剰症がおき不足すると欠乏症が起きてしまうので適正量が大事です。
例えば、亜鉛、銅、マンガンなどの微量栄養素は、必要量のわずか数倍で中毒症状を招いてしまいます。
ナトリウムは過剰症になりやすく高血圧などの原因となります。
また、ミネラルは他のミネラルとのバランスも大事で互いに影響しあっています。
特定のミネラルだけ摂っても身体にとって害を引き起こしてしまいます。
例えば、リンを多く摂取するとカルシウムの吸収が悪くなり骨粗鬆症の原因となります。
カルシウムは、マグネシウムとのバランスが大事でバランスが悪いと虚血性心疾患の原因となり
カリウムとナトリウムのバランスが悪いと高血圧の原因になるとされています。
精製度の高い食品、加工食品は要注意
昔と比べて現代は、ミネラルのバランスが悪くなっていると言われています。
その原因は食生活にあり、昔と現代では食生活が大きく変わったことです。
一般にどんな食品でも精製度の高いものほどミネラルの含有量は減少してしまいます。
例えば、玄米と精白米を比べてみるとカルシウム、マグネシウム、鉄が精白米は少なくなっています。
これは砂糖でも小麦でも同じです。
精製度の高い物を食べていることでミネラルが不足しやすいと言えます。
また、加工食品も多く食べる人もミネラル不足になりやすいです。
加工食品は全般に味が濃いのが特徴です。
味が濃いと言うことはナトリウムが多いと言うことです。
ナトリウムは塩分のことでリンも加工食品に多く含まれています。
精製度の高くナトリウムの含有量が高い食品を食べていると、カリウムとナトリウム、カリウムとリンのバランスが悪くなりやすくなります。
加工食品をよく食べる人は注意が必要です。
人体のミネラル
多量元素(マクロ」元素)
カルシウム
リン
カリウム
イオウ
ナトリウム
塩素
マグネシウム
微量元素(ミクロ元素)
鉄
マンガン
ヨウ素
銅
コバルト
亜鉛
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