2020-07-12 (Sun)
09:48
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ビタミンU
胃、腸の傷ついた粘膜を修復する
ビタミンUは、キャベツから発見されたのでキャベジンと呼ばれています。
キャベジンと言うと胃腸薬を思い浮かべる人も多いと思います。
胃酸の分泌を抑えたり胃潰瘍の治療に働きがあります。
医薬品として胃・十二指腸潰瘍の治療や予防として使用されています。
核酸はタンパク質の合成に不可欠ですが、核酸を作るのにビタミンUが必要です。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合、傷ついた粘膜の上皮細胞を修復する為にたくさんのタンパク質を必要とするのでビタミンUの必要性も高まります。
不足すると胃が弱くなったり潰瘍ができた時は修復が遅くなることもあります。
ビタミンUは熱に弱い、キャベツ、レタスなどの野菜に多い
ビタミンUは、キャベツやレタス、セロリ、パセリ、アスパラガスなどの野菜や牛乳、卵、青のりなどに多く含まれています。
特に野菜に多く含まれていますので野菜をあまり食べない人は不足する可能性があります。
ビタミンUは熱に弱いので生で食べた方が効率よく摂取できます。
加熱の際には、軽く茹でたり一気に炒めるなどすると熱による損失を抑えることができます。
コリン
動脈硬化や肝硬変などの生活習慣病を予防
動物実験ですがコリンの欠乏症として脂肪肝がみられ、一時コリンはビタミンとして扱われていました。
ですが、人間には欠乏症が報告されなかったのでビタミン様作用物質とされました。
コリンは、体内でアセチルコリンやレシチンの材料になります。
アセチルコリンは血管を拡張させて血圧を下げる神経伝達物質として働きます。
レシチンは、細胞膜を形成する物質で血管にコレステロールが沈着することを抑えて肝臓に脂肪が溜まらないように働きます。
コリンが不足するとアセチルコリンやレシチンができにくく動脈硬化や肝硬変などの生活習慣病になりやすくなります。
アルツハイマーはコリン不足かも
神経細胞の成分であるコリンのもう一つの大きな働きは脳の記憶形成を助けることです。
コリンは脳の働きに欠かせない物質で不足するとアルツハイマーの原因になるのかもしれません。
物忘れが多くなった時はコリン不足を考えてみるのもいいかもしれません。
コリンはアミノ酸からも作られますのでタンパク質の摂取が少ないと不足することもあります。
コリンは体内でも合成できますのでタンパク質を意識的に摂取することが大切です。
水溶性なのでコリンの過剰症の心配はまずないと考えられます。
コリンを多く含む食品
豚レバー
鶏卵
牛レバー
大豆
ささげ
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