2020-07-09 (Thu)
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コラーゲンの生成を促進する
私たちのタンパク質の約30%がコラーゲンです。
コラーゲンは細胞と細胞をつなぐ接着剤のような働きをしています。
それにより強い歯茎や血管、骨や筋肉などの各臓器を作っています。
ビタミンCは、コラーゲンの生成に関わっているビタミンです。
ビタミンCは、もともと壊血病の予防薬として発見されました。
壊血病とは、血管がもろくなって歯茎や内臓などから出血が起こり、やがて死に至る病気です。
古代エジプトのパピルスにも記録が残っているほど昔から人間を悩ませている病気です。
20世紀になってビタミンC不足が壊血病の原因というのが分かり治療法も確立されました。
ビタミンCが不足するとコラーゲンの生成が上手くできなくなり細胞の結合が弱まり出血などを誘発して壊血病になってしまうのです。
免疫機能を高め風邪の予防に
私たちの身体には、ウイルスや細菌などの病原体から身体を守る働きがあります。
これが免疫機能です。
免疫機能の主役は、白血球です。
白血球の働きが弱くなると免疫機能が弱くなってしまいます。
ビタミンCは、白血球の働きを強化してくれます。
また、みずからも体内で感染を除去してくれます。
ビタミンCを十分に摂取していると風邪にかかりにくくなり、風邪にかかってしまっても早く治るようになるかと思います。
発がん物質を抑えてがんの予防に
ビタミンCは、胃がんや肝臓がんの原因と考えられるニトロソアミンの生成を抑制してくれます。
肉の加工食品であるハムやソーセージい亜硝酸塩を加えておくと色が悪くなるのを防ぎます。
腸管内でこの亜硝酸塩はアミン類(アミノ酸など)と反応しニトロソアミンを生成しますが、ビタミンCは、腸管内のニトロソアミンの生成を抑えます。
もう一つ抗がん作用があるとして知られているインターフェロンがあります。
インターフェロンは、もともと体内で作られる物質ですビタミンCが生成を促進すると言われています。
ビタミンCは、発がん物質を抑制して抗がん物質の生成を促進させてくれます。
ビタミンCは水溶性ビタミンなので大量に摂取しても尿として排泄されて体内に蓄積されないので過剰症の心配はまずありません。
抗ストレス作用
ビタミンCは、抗ストレスビタミンと言えます。
私たちはストレスを感じると抗ストレスホルモンであるアドレナリンと言う副腎皮質ホルモンが分泌されます。
血圧を上げ血糖値を上昇させエネルギーの増産態勢を整えます。
ビタミンCは副腎に働きかけて副腎皮質ホルモンを生成しますので不足すると抗ストレスホルモンが十分に作られなくなってしまいます。
他にもシミやそばかすのもとになるメラニン色素の生成を抑えたり鉄や銅の吸収を促進してくれます。
貧血の予防にも役立ちます。
生活習慣によっては意識的に多く摂取する必要がある
ビタミンCの欠乏症としては壊血病ですが、昔から野菜を多く食べている日本では壊血病が流行したことはこれまでにありません。
むしろ、がんやストレス、風邪、美容にも良いということで多くとられているようです。
生活習慣が大きく変化してきた現代では、下記のような人は積極的に摂取した方がいいかと思います
タバコを吸う人
アルコールをよく飲む人
睡眠時間が短い人
インスタント食品や外食が多い人
ストレスを感じている人
激しい運動をしている人
ダイエットや偏食をしている人
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