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2020-07-09 (Thu) 11:03

造血や神経機能にビタミンB12

赤血球の生成を助けて悪性貧血の回復に
貧血と言うと鉄不足を思い浮かべる人が多いかと思いますが、貧血にはもう一つあります。

赤血球の形成や再生が上手くいかないことによって起こる貧血があります。

これは鉄不足の貧血と区別していて悪性貧血と言います。

赤血球のヘモグロビンの合成を助けるのは、ビタミンB12と葉酸です。

ビタミンB12と葉酸が不足してしまうと造血が上手くいかずに異常に巨大な赤血球ができたり赤血球の数自体が少なくなったりし悪性貧血になります。

また、ビタミンB12が不足して貧血が起こると全身のだるさやめまい、動機、息切れが起きて

神経が過敏になったりふさぎ込むと言った神経や精神に関わる症状も起こったりもします。

胃の切除、菜食主義者は欠乏症に注意
極端な食事をしていなければ、ビタミンB12が不足する心配はまずありません。

ですが、胃の切除をした人は注意が必要です。

ビタミンB12は腸で吸収されますが、その前に胃から分泌されるタンパク質の一種(内因子)と結合して小腸で吸収されます。

ですが、胃を切除した人は、内因子がないので、ビタミンB12の吸収が難しくなります。

この場合、薬剤でビタミンB12を静脈内に補給する必要があります。

高齢者で萎縮性胃炎がある人や小腸に吸収不全のある人などもビタミンB12が不足しがちなので薬剤補給が必要となります。

ビタミンB12は、動物性の食品に多く含まれているので菜食主義者の人は摂取が難しくなるにでサプリメントなどで補う必要があるかもしれません。

ビタミンB12は水溶性ビタミンなので過剰症については、問題はないと考えられます。

脳の働きにも関係する
脳の中にはアセチルコリンと言う物質があります。

アルツハイマー型認知症患者は、アセチルコリンが不足しています。

ラットによる実験でアセチルコリンの元になる卵黄コリンを与えて、脳内のアセチルコリン濃度やラットの行動を調べてみました。

この実験ではラットの行動に変化は見られませんでした。

次ンにアセチルコリンの合成に関わるビタミンB12を投与してみましたがこれも効果がありませんでした。

最後に卵黄コリンとビタミンB12を併用して投与したところラットの行動に変化があり脳内のアセチルコリンの増加が見られました。

これはあくまで動物実験で人間でも同じことが起こるとは限りませんが、ビタミンB12は脳にも良いと言えるかもしれません。


ビタミンB12を多く含む食品

牛レバー
豚レバー
カキ
さんま
あさり



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