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2020-07-07 (Tue) 09:06

造血や発達に関わる葉酸

造血作用や細胞の新生・増殖に欠かせない成分
葉酸は、私たちの細胞分裂に重要な役割を果たしています。

赤血球はおよそ4ヶ月で新しく生まれ変わりますが、新しい赤血球を作るのに必要な栄養素です。

葉酸が不足してしまうと正常な赤血球が作れなくなってしまいます。

鉄が不足して起こる貧血とは異なり葉酸不足では悪性貧血の原因となります。

また、細胞の遺伝物質がつまった核酸の成分の一つにDNAがありますが、葉酸は核酸の合成に関わる酵素の補酵素として大きな役割を果たしています。

そして、葉酸はアミノ酸の合成にも必要不可欠な栄養素で細胞の新生や増殖にも関係しています。

そのほかに抗体の生産に働いたり神経細胞や脳の神経伝達物質の生成を助けています。

葉酸は胎児の成長に不可欠
葉酸が不足すると拡散やタンパク質の合成が進まずに細胞の新生や増殖できなくなります。

人間の成長のなかで最も細胞分裂が活発なのは胎児期です。

胎児期や幼児期に葉酸が不足すると脳神経に異常をきたしてしまい幼児の発達に影響を及ぼしたりします。

また、妊娠中や授乳中も葉酸を意識的に摂取することが大切です。

妊婦の場合、所要量の2倍の400μgは必要といわれています。

不足してしまうとタンパク質の合成にも影響が出て細胞の新生が上手くいかなくなってしまいます。

細胞の入れ替わりが激しい腸管粘膜などは、潰瘍になりやすくなり口や舌など影響が出やすい部位には口内炎になります。

口内炎はビタミンB2が不足することで起こりやすいですが、葉酸不足の可能性もあります。

ビタミンB12との組み合わせは肺がんの予防にいいかも
葉酸は野菜や果物に多く含まれています。

ビタミンはそれぞれが影響し合って働いていますので葉酸だけ摂取しても上手く働きません。

葉酸は特にビタミンB12と密接な関係があるので一緒に摂取することが大切です。

ビタミンB12は動物性の食品に多く含まれていますので、葉酸を多く含む野菜や果物と一緒に動物性の食品も一緒に摂ると良いです。

つまりバランスの整った食事が大事と言えます。

葉酸とビオチンB12の組み合わせは、肺がんの予防に効果があるという報告もあるようです。

ともに水溶性で副作用の心配もないと言われていますので気になる人は意識して摂取してみましょう。


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