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2020-07-05 (Sun) 10:02

お酒をよく飲む人に欠かせない、ナイアシン

糖質、脂質、アルコールなどの代謝に必要
ナイアシンは、糖質、脂質、、タンパク質などの代謝に欠かせないビタミンです。

身体の中でNADとNADPと言う補酵素になり生理機能が発揮されますが、その補酵素の前駆体になる化合物がニコチン酸とニコチン酸アミドです。

これらの総称をナイアシンと言います。

体内に入ったナイアシンは、エネルギーになる糖質や脂質、タンパク質の代謝の補酵素として働きます。

また、アルコールや二日酔いの元になるアセトアルデヒドの分解にも欠かせない栄養素でもあります。

アルコールをよく飲む人は、ナイアシンを摂取するように心がけましょう。

このほかに皮膚の機能を正常に保ったり脳神経の働きを助けます。

さらにナイアシンはインスリンの合成に関係し糖尿病に効果があると言わrています。

ですが、大量に摂取すると糖質の処理能力の傷害になるとの報告もあるので注意が必要です。

欠乏症になるとペラグラ皮膚炎
ペラグラとは、ナイアシンが不足してでる皮膚病です。

悪化すると胃腸障害や精神障害も出てきたりもします。

ペラグラ皮膚炎の症状は、日光に当たる部分にはっしょうして日焼けしたように赤く、熱く、かゆくなり水疱ができてやがてかたくなってひび割が起こります。

胃腸障害は、食欲不振や吐き気、腹痛を起こして下痢と便秘を交互に繰り返し、やがて慢性の下痢となります。

歯肉がただれたり舌が赤く腫れたりするのは、発赤腫脹もあります。

精神的症状では、イライラしたり不眠や不安感、頭痛、めまいが起きます。

やがて痴ほう症や幻覚障害、知覚障害などの症状が出るようになります。

アルコール依存症の人はペラグラに注意
ペラグラ皮膚炎は、もともとアメリカ大陸のとうもろこしを常食としていた先住民族の風土病とされていました。

とうもろこしをトリプトファンが少なく、動物性タンパク質を摂らないのが原因とされ20世紀になってペラグラ皮膚炎ととうもろこしを関係が明らかになりナイアシンが有効と分かりました。

ペラグラとは荒れた皮膚という意味があります。

日本では普通に食事をしていればペラグラ皮膚炎になることはありませんが、アルコールを大量に摂取する人は注意が必要です。

日本で見られるペラグラ皮膚炎の患者は、アルコール依存症の人がほとんどです。

アルコールを飲む人は気を付けましょう。

魚や緑黄色野菜、豆類などに含まれている
ナイアシンは、植物性食品にも動物性食品にも多く含まれています。

特に肝臓などを含む肉やかつお、ぶり、さばなどの魚、そして豆類や果実類にも豊富です。

これらはタンパク質を多く含みトリプトファンも多く含まれています。

ナイアシンは、トリプトファンからも合成されます。

他にも緑黄色野菜やコーヒー、紅茶にも含まれています。

また、ナイアシンは、水に溶けやすい性質を持っています。

煮物料理などの煮汁には70%ほど含まれていたりするので一緒に摂取しましょう。



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