2020-07-05 (Sun)
09:23
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タンパク質や脂質の代謝を助ける
日本人の食の欧米化に伴いタンパク質、脂質の摂取量が増えビタミンB6 の必要量も増えます。
タンパク質はいったんアミノ酸に分解されて体タンパク質をへてから再合成されて私たちの身体を作るタンパク質となります。
私たちは身体のタンパク質を合成する目的でタンパク質を摂取します。
しかし、成人の場合、体タンパク質は一定量でありタンパク質を多く摂取しても体タンパク質が多くなるわけではありません。
それは体タンパク質には寿命があり古くなると分解しただけで新しいタンパク質が合成されない為です。
タンパク質を大量に摂取した場合、体タンパク質の合成に利用されなかったアミノ酸はエネルギーとして利用されます。
アミノ酸がエネルギーになる過程でビタミンB6 が必要になります。
ですのでタンパク質を多く摂取する人ほどビタミンB6 が多く必要になります。
抗生物質服用者や妊娠している女性は欠乏症に注意
ビタミンB6 は食品だけでなく、腸内細菌によっても合成されます。
欠乏症は基本的に起こりにくいとされていますが、抗生物質を服用していると欠乏症になる可能性があります。
抗生物質を長期服用していると腸内細菌が育たなくなって皮膚炎や貧血などの欠乏症が起こることがあります。
また、妊娠中の女性やピル使用者は、ホルモンの関係で多くビタミンB6 を必要となるので欠乏症に気をつけなければいけません。
ビタミンB6 とビタミンB2
ビタミンB群はお互いに影響して働いています。
ビタミンB&が活性型になるにはB2 を必要とします。
アミノ酸の一つであるトリプトファンからナイアシンが合成される時はビタミンB6が必要です。
言い換えるとビタミンB2が欠乏するとビタミンB6が不足しビタミンB6 が不足すればナイアシンも欠乏してしまうことになります。
女性特有のトラブルにもいい
女性は月経が近づくとイライラしたり気分が尾と込んだり肩こりや腰痛など様々なトラブルに悩まされる女性も多いのではないでしょうか。
こうした月経前後にあらわれる不定愁訴を月経前症候群と言います。
原因は、月経前になると女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が多くなるからです。
エストロゲンの分泌が高くなると血液中のビタミンB6濃度が低下して不定愁訴を訴えることになります。
月経前症候群にはビタミンB6が有効となります。
また、妊娠初期のつわりはアミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝異常が原因で起こります。
ビタミンB6はアミノ酸の代謝に関わっているのでつわりの軽減にも役立ちます。
そして脳神経の発達にも必要となるのでお腹の赤ちゃんにも大切なビタミンとなります。
女性にとってビタミンB6はとても大切な栄養素と言えます。
ビタミンB6を多く含む食品
カツオ
まぐろ
さんま
牛レバー
など
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