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2020-07-03 (Fri) 15:15

糖質をエネルギーに変えるビタミンB1

補酵素として糖代謝を促進
糖質を代謝するには、ビタミンB1が必ず必要で摂取した糖質をエネルギーとして利用するには、必要不可欠な栄養素です。

ビタミンB1がないとエネルギーを作ることができません。

ビタミンB1が不足しているといくら糖質をたくさん摂取してもエネルギーに変えることができずに乳酸やピルビル酸などの疲労物質が溜まり疲れやすくなります。

欠乏症するとは脚気になります。

私たちが脳や神経機能を正常に保つためにも十分なエネルギー補給が必要です。

エネルギーが不足すると神経が正常に働かずに精神的な不安定やイライラなどを生じます。

中枢神経は、糖質以外の物をエネルギー源にはできませんのでビタミンB1が不足するとエネルギー不足になり身体の各機能に悪影響が出ます。

欠乏症は脚気とウェルニッケ脳症
ビタミンB1は、水溶性ビタミンなので余分な分は尿中と一緒に排泄されるので過剰症の心配は基本的にありません。

しかし、不足すると欠乏症が起きます。

代表的なのが脚気とウェルニッケ脳症です。

脚気は、手足がしびれたり疲労感、動機、息切れ、食欲不振、むくみなどの症状がありますが、気付かずにそのままにしていることもよくあります。

糖質を多く摂取すれば、その分ビタミンB1の必要量も増えますすが、脂質を多く摂取すればビタミンB1が少なく済みます。

昔、日本は白米ばかり食べていたので脚気が多く発生していました。

近年では、脂質も多く摂るようになったことと食糧事情が改善したので脚気はほとんど見られなくなりました。

ですが、最近は若者の間で脚気が表れて始めたという報告もあります。

これはインスタント食品やレトルト食品、清涼飲料水などから十分な糖質を摂取しているのにも関わらず、それをエネルギーに変えるビタミンB1が足りていないのが原因とされています。

ウェルニッケ脳症は、眼筋マヒや歩行運動失調、痙攣発作、やがて昏睡に至る病気です。

アルコールを飲み過ぎる人がかかりやすいと言われています。

ビタミンB1の治療である程度回復しますが、コルサコフ症候群に移行してしまうと回復は難しいといわれています。

ビタミンB1は白米ではなく玄米に多い
ビタミンB1は水溶性ビタミンの為、水に溶けやすい性質があります。

ですので汁物などは煮汁に溶けだしてしまうので一緒に飲めるスープなどの調理法が効率よく摂取ができます。

ゆでるよりも電子レンジの加熱の方が減少率も5~15%低くなります。

また、ビタミンB1は米ぬかに多く含まれていますので玄米や胚芽精米に多く含まれています。

白米にはビタミンB1はあまりふくまれていません。

豚肉、たらこ、ウナギの蒲焼にも特に多く含まれています。


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