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2020-07-02 (Thu) 11:15

骨の形成に欠かせないビタミンD

カルシウムとリンの吸収を助ける
ビタミンDには、D2からD7まで6種類ありますが、D4からD7までは効力が低いので

通常ビタミンDと言うとD2とD3のことを指します。

ビタミンDは、小腸から吸収されて肝臓に集められます。

肝臓で酵素の作用を受けて、さらに腎臓で再度酵素の作用を受けて活性型のビタミンDとなります。

活性型ビタミンDになることでカルシウムやリンの吸収を助けて血中のカルシウム濃度を増加させます。

血中のカルシウム濃度が高くなると甲状腺ホルモン(カルシトニン)の働きで血中のカルシウムは骨の形成に利用されます。

ビタミンDがしっかりと働くには、肝臓と心臓はとても大切な器官となり、ここに異常があるといくらビタミンDを摂取しても不足してしまいます。

カルシウム量の調節し骨や歯を作る

体内に入ってきたカルシウムの99%は骨に残りの1%が細胞内にあります。

カルシウムは神経伝達や筋肉収縮など生きていく上で重要な機能に関与していますが

正常に機能するには、血中のカルシウム濃度を9~11mg/100mlの範囲に保つ必要があります。

血中のカルシウム濃度が低下したら活性型のビタミンDは他のホルモンと共同して骨からカルシウムを血液に溶出させて血中のカルシウム濃度を維持しています。

また、体内に入ってきたカルシウム量が少ない場合は、尿にカルシウムが排泄されないように再吸収する作用もします。

カルシウムがしっかりと摂取されて活性型のビタミンDが正常に働いていると骨や歯を健康に保つことができます。

摂取量は適度に多くても少なくてもダメ
ビタミンDが不足すると乳幼児はくる病、大人では骨軟化症や骨粗鬆症となります。

くる病は足の骨や肋骨などあらゆる骨が変形し曲がってしまう病気です。

骨軟化症は、骨が柔らかくなって変形し脊椎が湾曲する病気で大人のくる病とも言われています。

骨粗鬆症は、骨の中がスカスカになってしまいちょっとしたことでも骨折しやすくなります。

骨粗鬆症は閉経後の女性や高齢者に多く見られます。

ビタミンDの摂取不足は、血管にカルシウムが沈着しやすくなり動脈硬化を早めると言われています。

反対に過剰に摂取した場合は、血管壁や臓器にカルシウムが沈着しやすくなります。

腎臓にカルシウムが沈着してしまうと尿毒症を引き起こし命に関わることもあります。

他にも過剰摂取で食欲不振や嘔吐、便秘などの症状があらわれることがあります。

過剰症は、1日の所要量の10倍以上を摂取した場合に出やすいので普通に食事をしていてばまず問題はありません。

日光浴でビタミンDが合成される
ビタミンDのうちD3は紫外線が皮膚に当たると合成されます。

なので十分に日光に当たっている人は食事からの摂取を気にする必要はありません。

最近は子供の骨折が増えてきていると言われています。

食生活にも問題があるかと思いますが、昔と比べて外出をしなくなり外で遊ばなくなったのも原因の一つです。

外に出る時間が少なくなった為にビタミンDが不足して骨が弱くなっていることも考えられます。

天気のいい日は外で遊ぶことも大切です。

ただし、紫外線を浴び過ぎてしまうとシミやシワ、皮膚がんの原因にもなりますので日焼けしない程度にしましょう。

ビタミンDはシイタケは生よりも干しシイタケ
人が紫外線を浴びるとビタミンDが合成されるのと同じでシイタケも紫外線を浴びるとビタミンDが合成されます。

生のシイタケよりも干しシイタケのほうがビタミンDが多くなります。

シイタケに含まれるエスゴステロールが紫外線によりビタミンD2に変化して体内でビタミンDとして機能をします。

その他にもシイタケには、がんを抑制するインターフェロンを誘発する成分が含まれていたり

血中コレステロール低下作用があり動脈硬化を抑制するエリタデニンと言う成分が含まれています。

健康の為位には取り入れたい食品です。




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