2020-06-29 (Mon)
09:13
✎
ノルマを達成して業績を上げた部下を褒めても思ったほど喜ばないとか、リアクションがなくてがっかりしたという話をよく聞くことがあります。
成功してもあまり喜ばずにむしろまだ努力が足りないと思いこむのは、自己評価が低い人によく見られる傾向です。
このような人は、ネガティブ思考が強い傾向にあり成功よりも自分のダメな部分に注目しがちです。
もし失敗でもしてしまったら 「自分はだめだ」と思いこんでしまいます。
これは抑うつ的自己意識によるもので自分の悪い点ばかり目が行ってしまい自己評価を下げて自信を失ってしまいます。
喜ばないのはやる気がないわけではない
成功したにも関わらず喜ばないでいるとやる気がないように見えますが決してそうではありません。
自己評価が低かったり自信がないだけなのかもしれません。
自分の能力ではなく、運がよかっただけだと思いこみ、周囲にもそう公言する人などは
自己評価が低く自信がない人や女性に多く見られます。
これをインボスター症候群と言います。
インボスター症候群の人は、自己評価が低いので上司が業績を認めてリーダー職やそれにふさわしいポストを用意してもあまり喜びません。
その為に上司の中には意欲がなく失望させられたと感じてしまう人もいるかもしれません。
ですが、本人は決してやる気がないわけではなく、自己評価が低く単に自信が持てないだけなのかもしれません。
出る杭は打たれる、出る杭になりたくない
出る杭は打たれるという言葉があるように日本人は、みんな一緒がいいという考えを持っている人が多いです。
多くの人は出る杭になりたくないと考えていて違ったことをするのを極端に避ける傾向があります。
目新しいことにチャレンジをするのはハイリスクでもあります。
成功すれば良いですが、もし失敗したりしてしまうと責任を追及されてしまいます。
危険を冒すくらいなら迂闊に目立つようなことはしない方が良いと言う考えになります。
特に最近では、ネットの普及もあり何か不祥事に対して過剰なまでにバッシングする傾向が強く、より慎重に物事を進める風潮が色濃くなっているのも影響しているかと思います。
人には、成功したいとか目標を達成したいと思っています。
ですが、その一方で成功するのを恐れる「成功回避欲求」もあると言われています。
例えば、成功することで忙しくなり、家族との時間が失われたり、女性なら出産の時期を逃したりするリスクがある為に現状維持に努めようとするのです。
努力を誉めるとチャレンジするようになるかも
褒めても喜ばない部下には、部下の能力や仕事の成果を褒めるのではなくて、部下の努力を褒めることが効果的です。
努力をすることに喜びを感じる ⇒ 新しいことに挑戦する意欲を持つ
- 関連記事
-
- 食事をしながら相談すると優位に話を進められる
- 結果を出しても喜ばない人は自分を過小評価しているのかも
- 交渉は先手を打つと有利になる、お願い事は段階を踏んで依頼すると良い
- 反対意見は言いづらい、自分の意見を言う為にアサーションを活用する
- 熱意を感じてくれない部下には期待していることを伝えよう
- 座り方やテーブルを工夫すると会議がスムーズになる
- 人は他人の評価が自分の評価になっている
- 言い訳から入る人は失敗に備えているのかも
- 上司への尊敬は第三者から伝えると良い
- 仕事上の貸し借りをすると職場の人間関係が良好に保てる
- 努力しても報われないとやる気が出ない、達成する確率50%の目標がやる気を高める
- 信頼は上司の意見にうなずくだけ
- 自己肯定感が低いと失敗体験が頭から離れなくなる
- 男性の好きそうな物には美女を置くと購買意欲を刺激する
- PM理論によるリーダーのタイプ、無茶な納期は友情のチャンスでもある
スポンサーリンク
↻2020-06-29