Top Page › 心理学 › 仕事で役立つ心理学 › 言い訳から入る人は失敗に備えているのかも
2020-06-28 (Sun) 19:45

言い訳から入る人は失敗に備えているのかも

学生時代、試験の前になると決まって「全然勉強してない」「バイトで時間がなくて」など言う人がいます。

もしかしたらあなた自身もそうかもしれません。

学生時代と同じく社会人になっても上司に対して会議や資料の提出に対して「時間がなかった」「体調が悪くて」など言い訳から入る人がいるかと思います。

なぜ言い訳をするのか

これはあえて自分に不利な条件を言って自らハードルを下げることで失敗に備えているからです。

予防線を張り先に言い訳をしておくことで

「自分に能力がなかったからできなかったわけではない」

とアピールをしているのかもしれません。


言い訳は自己防衛の為にしている、セルフハンディキャッピング

言い訳をするのは、失敗してもそのせいにしたり、合理化を図ったりすることで自尊心が傷ついたり、自分の評価が下がったりするのを防ぐ為にしています。

先に言い訳をして予防線を張る行為をセルフハンディキャッピングと言います。

これは自己防衛反応の一種です。

自分自身と他人の評価によって自尊心が傷つかないようにする為の行為です。

例えば、提出した書類がいまいちだった場合、もっと真面目に真剣に取り組めばよかったと自分で自分を責めるとプライドが傷ついてしまいます。

それに上司に自分の評価を下げられてしまうかもしれません。

ですが、体調が悪かったと前もって言い訳をしておけば、自分のプライドが守られて上司の評価も守られます。

このように自分が傷つかないようにしているのです。

また、自分以外のせいにすることができます。

先に言い訳をしておけば、失敗した時にそのせいにできます。

失敗した時に自分以外にできるのでプライドが傷つかずに済みます。

もし、運よく成功して評価を得られる時は、準備不足でも目標を達成できる能力の高さをアピールすることになります。

どっちに転んでも自分の利益にしかなりません。


打合せ前にお腹が痛くなるのは?

重要な会議や打ち合わせがある日に限ってお腹が痛くなったり頭が痛くなったりする人がいます。

これは防衛機能の一つです。

適応できない状況から逃れて不安や恐怖を遠ざけて自分を守ろうとする「逃避)という心理の働きです。

別に悪いことではないのですが、あまりにも度重なってしまうと自分の評価にも影響を与えてしまいます。

防ぐ方法としては、入念に準備をして自信をつけることです。

少しずつでも不安感を改善する努力をすれば改善してくるのではないでしょうか。


関連記事

スポンサーリンク

2020-06-28

Comments







非公開コメント