2020-06-24 (Wed)
10:32
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人はなかなか反対の意見が言えません。
職場であれば、基本的に部下は上司に逆らうことはできません。
反論するには相当な勇気が必要ですし、場合によっては職場に自分の居場所を失ってしまったり配置転換になってしまったりする危険もはらんでいます。
上司に反論できないのは職場の上司や雇い主は社会的勢力を持つ人間だからです。
社会的勢力とは、相手に影響を与える力で簡単に言うと権力のことです。
心理学者のフレンチとレイブンは、社会勢力には、例えば従わない者ををクビにできる雇い主などが持つ強制勢力や報酬勢力などがあると述べました。
上司は、強制勢力や報酬勢力によって部下を従わせることができます。
報酬勢力とは、従うことによって給料やボーナスが上がる、昇格できると言った報酬を与えることです。
これにより上司に逆らうのが難しくなります。
その為、部下は上司の命令を聞いて意見に賛同をせざるおえないのです。
そして同僚も同じく上司に逆らうことができないので同調心理が働くと誰も反対意見を言おうとしません。
そうなってしまうとますます反対意見が出にくくなってしまいます。
ですが、批判が信頼関係を深めることもあります。
ドラマなどで上司の間違いを指摘したことで認められる展開がありますが、これは個人的信用のイデオシンクラシー・クレジットによるものです。
時間をかけて築き上げた信頼度のようなもので、これがあると批判も「言いにくいことも言ってくれた」と信頼が深まるのです。
とは言っても現実的に反対意見を言うのはやはり難しいものです。
でも何でもかんでもイエスマンも問題でしょう。
反対意見はお互いに尊重し合うことがポイント
いくら上司に逆らえないといえ、何でもかんでもイエスとは言えない場面もあります。
論理に反する時や放置すれば損害が生じる可能性がある場合、相手がたとえ上司であっても反論をするべきでしょう。
また、これほど大げさな状況でなくても自分なりの意見を述べたい時もあるものです。
そんな時にコミュニティスペーススキルの一つであるアサーションを使うといいです。
アサーションでは、相手の意見を認めたうえで自分の意見を言います。
人は否定や拒絶されると不快に感じます。
部下から反論された場合は上司にとってとても不快になるものです。
不快にさせない為にまずは、上司の意見を認め肯定をします。
うなずきながら話をよく聞いて相手を立てたうえで自分の意見を述べます。
そうすると上司も部下の意見に耳を貸す気になってくれます。
波風を立てずに自分の意見を伝えるには、
まずは相手の意見を肯定すること
それから自分の意見を述べる
ことが大事です。
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